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On the Production
by 井口健二
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■散歩する惑星、北京ヴァイオリン、二つの塔、クローサー、ロストイン、ノーグッド、レプリカントジョー、キャッチミー、ピノッキオ
る。一方、姉妹に殺しを依頼した組織も、証拠を完全に消す
ため、姉妹の抹殺に動き始める。
何しろアクションがいい。『チャーリーズ…』の3人も頑張
ってはいるが、こちらの3人は最初からそういう訓練を受け
ているのだから、それは見事。しかも監督は、ジェット・リ
ーと共に『リーサル・ウェポン4』などのアクション監督を
務めたコーリー・ユンなのだから、その華麗さは、見てい
るだけで満足という感じだった。
『ロスト・イン・ラ・マンチャ』“Lost in La Mancha”
2000年9月に撮影開始されたテリー・ギリアム脚本、監督の
“The Man Who Killed Don Quixote”が、撮影開始6日間で
製作中止に至るまでを記録したドキュメンタリー。
製作監督は、『12モンキーズ』のメイキングでギリアムの信
頼を得たというメムバーで、この作品も完成までのメイキン
グのはずだったのだが、思わぬ展開を記録することになって
しまったというものだ。
記録は撮影開始の6カ月前から始まり、絵コンテの制作やロ
ケハンなどの映像からギリアムの思いの丈が伝わってくる。
しかし製作費の削減から、俳優の拘束時間が限定され、スケ
ジュールが厳しくなってくる。
それでもギリアムの作品に賭ける熱意が、スタッフ達を動か
して行く。その中では、ギリアムが次々繰り出す難題を、最
初は無理だと言いながらも作り上げ、ギリアムが喜ぶ姿など
も写されている。
ところが、俳優の拘束時間の無理が祟り、主人公キホーテ役
のジャン・ロシュホールが体調不良で乗馬シーンの撮影が困
難になったことから、代役は考えられないとするギリアムの
意向もあって、製作は中止になってしまう。
しかし、中で語られるギリアムのアイデアや、出演者のジョ
ニー・デップらの姿を見ていると、本当に素晴らしい作品に
なりそうで、それが中止されたことの悔しさを僕らも共有で
きるような作品だ。
それにしても、国立公園の中で撮影しているのに、上空をN
ATO軍のジェット戦闘機が爆音を轟かせて飛行したり、突
然の豪雨でロケ地が水浸しになったり、そんな映像を見てい
ると、本当にドン・キホーテの呪いとしか言いようがなくな
ってくる。
実際、この題材はオースン・ウェルズも試みて未完成に終わ
っているものだ。しかし、ギリアムは、今年の9月にデップ
のスケジュールが空くのを待って、再び挑戦する意向だそう
だ。願わくば、本作がその壮大な予告編になることを期待し
たい。
それにしても、ギリアムが常に前向きな素晴らしい人物であ
ることも解かったし、登場したデップが、いきなり脚本にア
イデアを出してギリアムを喜ばせるなど、全ての人が好人物
なのにも感動した。
『ノー・グッド・シングス』“No Good Deed”
ハメット原作「コンチネンタル・オプ」シリーズの一編「タ
ーク通りの家」の映画化。
主人公の刑事は、隣人の頼みで家出した娘を捜しにターク通
りへ向かう。しかし老女の帰宅の手助けをした刑事は、思い
も依らず犯罪の現場に入り込んでしまうことになる。そこで
は、5人の老若男女が銀行から大金を詐取する計画を練って
いたのだ。
手足を縛られて犯罪を傍観するしかない刑事。しかし犯行が
始まったとき、アジトに残った若い女との間で微妙な関係が
生まれ始める。ロシアからの移住者の女には、男を操ってし
か生きて行けない性があった。
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02月02日(日)
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