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On the Production
by 井口健二
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■第32回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。 ※
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今回は、最初に2つの記者会見の報告から。
まず、『ボーン・アイデンティティー』の日本公開に合せ
て主演のマット・デイモンの来日記者会見が行われた。例に
よって、ここでは完成した映画に関する話題は扱わないが、
一応、会見の中で続編についての質問が出ていたので報告し
ておこう。
といってもデイモンの答えは、「契約は1本だけなので、
続編に関しては未定だ」というものだったのだが…。実は、
今回映画化されたロバート・ラドラムの原作『暗殺者』には
2作の続編がある。それぞれ『殺戮のオデッセイ』『最後の
暗殺者』の題名で翻訳もあるようだが、今回の映画化を製作
したユニヴァーサルでは、すでにこれらの続編の映画化権も
契約しており、さらに監督のダグ・リーマンとも、2本の続
編映画化の契約を結んだということだ。そしてもちろん主演
にはマット・デイモンが期待されている。
因に、デイモンとリーマンは共にニューヨーク在住という
ことで、その点では共通する部分も持っている感じだが、本
作公開時の監督インタヴューでは、デイモンを絶賛している
部分もあり、デイモンも今回の会見で、最初に「自分が誇れ
る作品」と述べているのだから、これはぜひとも続編を作っ
てもらいたいものだ。
* *
もう一つは、『レッド・ドラゴン』の主演のエドワード・
ノートンと監督のブレット・ラトナー、それにディノ&マー
サ・デ・ラウレンティスのプロデューサー夫妻による記者会
見も行われた。
この会見には、僕は続編のことが聞きたくて、他から質問
が出なければ自分ででもと思って出席したのだが、各人が質
問に丁寧に答えてくれたおかげで、機会を逸してしまった。
ところが、会見の終り近くなって突然ラトナーがアンソニー
・ホプキンスから託されたというメッセージを披露、その中
でホプキンスは、「“Hannibal vs.Godzilla”になら出て
もいい」という意向なのだそうだ。
このメッセージは、これだけ聞くとジョークのようにも聞
こえるが、実は前回、ホプキンスも同席して同じ場所で行わ
れた『ハンニバル』の記者会見で、ディノ・デ・ラウレンテ
ィスは、はっきりと「『ハンニバル』の結末でレクターは東
京行きの飛行機に乗っており、東京を舞台にした続編を作り
たい」と言っていたのだ。その際には、「トマス・ハリスの
原作を待っていたら自分の寿命がもたないからオリジナルで
作る」とまで言っていた。
ということを考えると、このホプキンスのメッセージは、
日本が舞台の『ハンニバル』の続編になら出演するというメ
ッセージにも聞こえてくる。今回の記者会見では、ノートン
もラトナーも日本びいきであることを強調していたし、これ
はひょっとして、クラリス+グレアムvsハンニバルというの
も面白そうに思えてきた。
因にノートンは、自身の監督作品の『僕たちのアナ・バナ
ナ』が出品された2000年の東京国際映画祭の舞台挨拶で、流
暢な日本語を披露して驚かせてくれたが、今回の会見による
と、実は俳優になる以前の12年ほど前に大阪で仕事をしてい
たことがあり、その時には天保山ハーバービレッジの「海遊
館」を作っていたのだそうだ。確か「海遊館」は、アメリカ
のコンサルタント会社に依頼した演出された構成が人気を呼
んだものだが、その関係なのだろうか。
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02月01日(土)
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