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On the Production
by 井口健二
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■第30回
FBI捜査官を主人公にした作品だということだ。この2作
ともキーナンの監督で、ショウンとマーロンが主演すること
になっている。                    
        *         *        
 またもや日本製ホラーのハリウッドリメイクで、今度は別
ページで新作『アカルイミライ』を紹介している黒沢清監督
の97年作品『CURE−キュア−』のリメイクの計画が、ユ
ナイトから発表された。                
 オリジナルは同年の東京国際映画祭のコンペティション部
門で上映されて、役所広司が男優賞を受賞しているが、異な
る犯人による同じ手口の連続殺人という発端で、僕は『リン
グ』より恐かったという印象を持っている。リメイク版『ザ
・リング』は、結局オリジナルと同じストーリーになってし
まったが、今回の作品はどうなるか。黒沢監督の『回路』の
リメイクの方はちょっと頓挫しているようなので、それに代
って期待したい。                   
 なお、『ザ・リング』の続編も、前作と同じゴア・ヴァビ
ンスキー監督、アーレン・クルーガー脚本で計画が発表され
たが、こちらは日本の続編とは別の作品を作れるか。僕は個
人的には、日本では映画化されなかった原作の第3作『ルー
プ』の映画化も期待したいのだが。           
 ところで、今回『ザ・リング』の続編の話題に関連して、
テレビの情報番組などで、「日本映画のハリウッドリメイク
初の大ヒット」というコメントが放送されていたが、それは
間違いだと言うことを、ここではっきりさせておきたい。そ
れは、言うまでもなく98年の『Godzilla』があるか
らで、この作品の全米興行収入は1億3600万ドル、この年の
興行成績第10位に食い込んでいるのだ。         
 では、『ザ・リング』はどうかというと、12月最終週の時
点で全米興行収入は1億2600万ドルあまり。ここでの1000万
ドルの開きはもはや追いつく可能性はほとんどない。つまり
『ザ・リング』は『Godzilla』に勝ってはいないと
いうことだ。確かに『Godzilla』は、日本では一部
人たちの思い込みによる批判で評判が悪かったが、その実体
は興行的には決して失敗作ではなかった。        
 もちろん、ここで僕は、『ザ・リング』がヒットしなかっ
たと言っているのではない。全米で1億ドルを超えるという
のは大ヒットに間違いはない。しかし『Godzilla』
は、アメリカでは評価に値する充分な大ヒットを記録したと
いうことをはっきりさせておきたいのだ。        
 日本のマスコミというのは、どうも思い込みの発言が多す
ぎる。僕も思い込みや勘違いで間違うことはあるが、間接的
にせよ他人や他の作品の批判につながるような発言は慎重に
してもらいたい。仮にも普段から映画の情報を伝えている人
物が、よもや『Godzilla』の存在を忘れているはず
はないと思うが、覚えているのであればちょっと調べれば上
の事実は判明するはずで、そうでなければ『Godzill
a』に対して悪意のある発言としか取れないところだ。  
        *         *        
 ちょっと口直しで、アレックス・プロイアス監督、ウィル
・スミス主演によるアイザック・アジモフ原作“I,Robot”
(わたしはロボット)の映画化の計画が発表された。   
 この原作は、アジモフが1940年代に発表した9つの短編を
集めたもの。この中で、有名なロボット3原則が生み出され
たが、この流れがずっと下って99年にロビン・ウィリアムス
主演で映画化された“Bicentennial Man”(アンドリュー
NDR114)につながって行く、ロボットものの原点と言
われる作品集だ。                    
 そしてこの映画化権は数年前にフォックスが契約して、同
社では当初、ジェフ・ヴィンター脚本による“Hardwiered”

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01月01日(水)
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