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On the Production
by 井口健二
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■第16回
を主人公にした犯罪捜査もの。放送は68年から80年まで13年
も続いた人気シリーズで、この映画化はかなり以前から期待
されていたものだ。ということでドリームワークスでは、シ
リーズ創案者の遺族との間で数100万ドルの権利金を用意し
て交渉を続け、すでにロジャー・タウンの手になる脚本も提
示していたというのだが…。実はこの計画がここに来てちょ
っとトラブっているようだ。というのも遺族側のエージェン
トが独自に製作チームを作って、そのチームを採用するよう
にドリームワークス側に迫っているというのだが、先に紹介
した“Billy Jack”でも同様の経緯があり、結局ドリームワ
ークスが再契約しているということで、新興の会社がちょっ
と甘く見られているのかも知れない。          
 もう1本テレビシリーズから“Miam Vice”の劇場版の計
画がユニヴァーサルから発表されている。この作品(邦題:
マイアミ・バイス)は、85年から89年まで放送されたものだ
が、このシリーズの製作総指揮を担当したのが、『アリ』の
マイクル・マン監督。そして今回の計画で、マンは映画化用
の脚本をすでに書き上げている他、製作と監督も手掛ける意
向だということだ。因にテレビシリーズは、マンの感性が存
分に活かされたスタイリッシュな作品ということで、その延
長線で86年にマンが監督したトマス・ハリス原作ハンニバル
・レクター・シリーズ第1作の『レッドドラゴン』の映画化
“Manhunter”(邦題:刑事グラハム)が生まれたとも言わ
れている。今回のリメイクでは、さらに磨きの掛ったマンの
感性に期待が持たれているようだ。なおこのテレビシリーズ
にはパム・グリアもレギュラー出演していた。      
        *         *        
 一方、キネマ旬報6月上旬号の特集でも紹介した日本映画
のハリウッドリメイクだが、その後も同様の計画が続々と発
表されている。                    
 まず“Chaos”は、『リング』の中田秀夫監督が00年に発
表した『カオス』をリメイクするもの。オリジナルは萩原聖
人と中谷美紀の主演だが、この内の荻原が演じた役を、リメ
イクでは昨年のオスカー受賞者ベネチオ・デル=トロが演じ
ることになっている。製作はユニヴァーサルとロバート・デ
=ニーロが主宰するトライベカ。デ=ニーロにはヒロインの
夫役での出演も期待されているようだ。また、このリメイク
の監督と脚本には、ベン・キングズレーが今年のオスカー候
補になった“Sexy Beast”のジョナサン・グレイザーとアン
ドリュー・ボーヴェルの起用が決まったようだ。     
 もう1本“Turn”は、00年の東京国際映画祭で上映され、
01年に公開された平山秀幸監督の『ターン』をリメイクする
もので、こちらはすでにファンリー・フィリップスによる脚
本が出来上がっているようだ。製作はディメンションフィル
ムス傘下のプロダクションで、キャスティングは未定。因に
オリジナルは、『恋はデジャ・ブ』と『アザーズ』をクーブ
リック的にミックスした作品と評されているそうだ。   
        *         *        
 後はその他の情報を紹介しておこう。         
 まずは監督の交替で、前回も紹介した10月からの撮影が予
定されているユニヴァーサル製作『ワイルド・スピード』の
続編“The Fast and the Furious 2”で、前作主演のヴィ
ン・ディーゼルに続いて監督のロブ・コーエンの降板も発表
された。降板の理由は明らかにされていないが、ディーゼル
の降板が引き金になっていることは間違いなさそうだ。しか
しこの計画は、すでにポール・ウォーカーの単独主演で製作
されることが決定されており、もはや中止には出来ない。そ
こでその計画を引き継ぐ監督としてジョン・シングルトンの
名前が挙がってきた。シングルトンについては第6回の『シ
ンドバット』シリーズの再開の情報でも紹介したが、黒人監
督の代表格ともいえる人物で、その監督が黒人スターのディ

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06月01日(土)
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