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On the Production
by 井口健二
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■中山教頭の人生テスト、蔵のある街
自身のショウプログラムで宮本亜門の演出を受けたことがあ
るそうで、その経験から映画初出演の本作ではかなり重要な
役を担っている。今後も楽しめそうな人材だ。
さらに岡山県出身の堀家一希、前野朋哉、ミズモトカナコ、
MEGUMI。他に山田洋次組の林家正蔵、橋爪功らが脇を固めて
いる。また主題歌を手嶌葵が担当しているのも話題になりそ
うだ。
障害を持つ人物との交流や困難な約束を実現する展開などは
ある種定番にも思えてくる展開だが、そこに倉敷という観光
地の特殊性を織り込んでそこは巧みに描かれている。そして
さらに主人公と母親の関係などドラマも巧みな作品だ。
しかもそこに絵画芸術を織り込んでくる辺りは、さすが山田
組のヴェテラン脚本家のなせる業というところだろう。その
顛末と主人公との関りも見事に描き込まれていた。正しく日
本映画という感じの作品でもあった。
ただ最後に出るテロップは、これが決まりなのだろうし監督
の正直さの発露でもあるが、ちょっと悔しい気分になったこ
とは事実だ。仕方のないことではあるが。
公開は7月25日より MOVIX倉敷他にて岡山県先行上映の後、
全国は8月22日から、東京地区は新宿ピカデリー他でロード
ショウとなる。
なおこの紹介文は、配給会社マジックアワーの招待で試写を
観て投稿するものです。
05月25日(日)
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