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On the Production
by 井口健二
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■生きる、二十歳の息子
のだし、それを描くだけで良いことではあるのだが。
しかも結末が、何というか全く結論になっていないもので、
観客は何を訴えられたのかも理解に苦しむ。実は映像がノー
マスクで、つまりコロナ以前に撮影されたもののようだが、
それから3年近く経つのに結論が得られていない。
つくづく難しい問題なのだろうという実感は残るが、一過性
の観客にも理解できるような、何らかの問題提起的なものは
欲しい感じがした。取り敢えず彼らの苦しみは理解したいと
思うが、問題の本質は何処なのか。
上映時間86分で描くには、あまりに大き過ぎるテーマだった
のかもしれない。この結末で終わらせず、もっとその後も追
いかけて描き尽くすべきものだったのだろう。改めて監督に
はそこを期待したい。
公開は2023年2月より、東京はポレポレ東中野他で全国順次
ロードショウとなる。

12月18日(日)
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