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On the Production
by 井口健二
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■9人の翻訳家 囚われたベストセラー(ジョジョ・ラビット、オリ・マキの人生で最も幸せな日)
ユダヤ人少女との交流が描かれる。少年はユーゲントの合宿
で失敗しウサギとあだ名されるが…。イマジナリーフレンド
としてアドルフ・ヒトラーも登場し、大人も社会も一方向に
向いた中で育つ少年が真実に目覚めてゆく姿をユーモアを込
めて描く。出演は新人のローマン・グリフィン・デイヴィス
と、2018年『足跡はかき消して』などのトーマシン・マッケ
ンジー。ワイティティ監督がアドルフ役を演じ、サム・ロッ
クウェル、スカーレット・ヨハンソンらが脇を固めている。
現代にも通じる全体主義国家の恐ろしさが巧みに描かれた作
品だ。公開は2020年1月17日より、全国ロードショウ。)

『オリ・マキの人生で最も幸せな日』“Hymyilevä mies”
(1962年夏に行われたフィンランド史上初の世界チャンピオ
ンを迎えてのボクシングタイトルマッチ。その戦いに挑んだ
ボクサーの姿を描く実話に基づいた作品。主人公は欧州チャ
ンピオンにも輝き、正に国民期待の星だったのだが…。ある
事情から体重を1ランク落としての挑戦を余儀なくされる。
とは言え減量も苦も無くやってのける主人公だったが、彼は
1人の女性に恋をしてしまう。そしてトレーニングの最中に
もデートを重ねて行く。スポーツドラマだと思って観ている
と後半あれあれと思うが、実は物語は微笑ましい青春ドラマ
なのだ。出演は、主人公と同郷のヤルコ・ラハティと映画初
出演のオーナ・アイロア。監督も長編デビュー作のユホ・ク
オスマネン。因に映画の終盤で主人公とすれ違う老夫婦は御
本人たちだそうだ。本作は2016年カンヌ国際映画祭・ある視
点部門グランプリを獲得した。公開は2020年1月17日より、
東京は新宿武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

11月10日(日)
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