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On the Production
by 井口健二
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■ロング・S、スピード・S/エクスト・J(テッド・B、ナイト・OS、コンプリシティ、花と雨、ファンシ、シグナル、ペット・S、ダウントン・A)
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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』
                     “Long Shot”
2016年10月16日題名紹介『ソーセージ・パーティー』などの
セス・ローゲンと、2017年8月27日題名紹介『アトミック・
ブロンド』などのオスカー女優のシャーリーズ・セロンが、
共同製作とW主演を務めるアメリカ政界を舞台にしたラヴ・
コメディ。
ローゲンが演じるのはリベラル派のジャーナリスト。東海岸
でネオナチ白人集団に潜入取材し命からがら脱出するなど、
突撃タイプで敏腕な彼だったが、所属会社が右翼系の巨大メ
ディアに買収されると判り、席を蹴って辞職してしまう。
一方、セロンが演じるのは好感度抜群の国務長官。地球全体
の環境保全を主な政治理念として全世界的な環境政策の取り
纏めに世界中を飛び回っている。その彼女が現職大統領から
次期大統領候補に推薦するとの話を貰う。
そんな一見掛け離れた立場の2人だが、実は彼らには重大な
接点があった。彼女は彼が幼い頃のベビーシッターで、その
当時に生徒会長に立候補していた彼女を、彼は憧れの眼差し
で見詰めていたのだ。
斯くして2人は、彼がBoyz U Men を聴けるという目的で潜
り込んだ政治家のパーティで再会。そこで彼女は演説の原稿
にユーモアを入れたいという理由で彼を雇い入れるが…。大
統領候補に登って行く中で2人の関係が振り回される。
共演は、アイス・キューブの息子で2018年9月9日題名紹介
『ザ・アウトロー』などのオシェア・ジャクソン・Jr.と、
ジェーン・フォンダの娘で2010年8月紹介『遠距離恋愛/彼
女の決断』などのジューン・ダイアン・ラファエル。
さらにアンディ・サーキス、ボブ・オデンカーク、アレクサ
ンダー・スカルスガルド、ラヴィ・パテルらが脇を固めてい
る。
脚本は、ローゲンの盟友とも言える製作総指揮も務めるダン
・スターリングの原案から、2018年2月4日題名紹介『ペン
タゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のリズ・ハナとスター
リングが共同で執筆。
監督もローゲンの盟友で、2011年9月紹介『50/50 フィフテ
ィー・フィフティー』や、2013年6月紹介『ウォーム・ボデ
ィーズ』などのジョナサン・レヴィンが担当した。
現職の大統領がロナルド・レーガンを彷彿させる元俳優で、
その支援者の風貌がトランプを思わせ、さらに地球環境問題
が政策に登場するなど、現アメリカ共和党政権に対する揶揄
も満載の作品で、それは観ていて胸がすく。
恐らくこれが民主党支持者のアメリカ国民の夢なのだろうな
とも思える作品だ。特にマスコミに対する圧力などは、実話
に基づく女性脚本家の前作にも通じるもの。そんなハリウッ
ドの思いが込められた作品とも言える。
ローゲンを始めとするアメリカのコメディはなかなか日本人
には馴染み難いが、本作は政治絡みでさらに難しいかと思い
きや、ラヴコメと政治劇を巧みに掛け合わせて、政治音痴の
日本人にも判り易い作品になっていた。
公開は2020年1月3日より、東京はTOHOシネマズ日比谷他で
全国ロードショウとなる。

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11月17日(日)
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