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On the Production
by 井口健二
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■生理ちゃん、二ノ国(東京アディオス、クロール 凶暴領域、残された者 北の極地、KUSAMA: INFINITY)
見えない彼女を探すが…。
彼女はその世界では城に住む姫で、しかも呪術によって危篤
の状態だった。
声の出演は、山崎賢人、新田真剣佑、永野芽郁。他に2019年
8月11日題名紹介『銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第
一章』などの宮野真守、2017年1月15日紹介『黒執事 Book
of the Atlantic』などの坂本真綾。
さらに『銀河英雄伝説』などの梶裕貴、『テニスの王子様』
などの津田健次郎。また山寺宏一、伊武雅刀、ムロツヨシら
が脇を固めている。
物語は、2018年に発表のゲームシリーズ最新作『二ノ国U
レヴァナントキングダム』の設定を主にしているものだが、
主人公が高校生であるなどの「一の国」の展開はオリジナル
のようだ。
そこで主人公と親友の関係性などは成る程と思わせるものに
なっているのだが、最後にそれが明らかになった時のカタル
シスが少し弱いかな。多分それは言葉での説明が主になって
いるせいで、ここにはもう一つドラマが欲しかった。
それともう1点、水彩画のような背景はゲームもそうなのか
もしれないが、映画でファンタシー世界を描くのにそれが適
当かどうか。映画の背景はもっとクリアであって欲しいとは
思うものだ。
それは例えば1995年のジブリ作品『耳をすませば』の劇中劇
「バロンのくれた物語」に採用された「イバラード」のよう
な存在感。ファンタシー物語の背景にはこれくらいのものが
あって欲しい感じがする。
でもまあゲームのファンには本作の方が良いのかな。それを
変えてしまうのは得策ではないという考えは理解するが。
公開は8月23日より、全国ロードショウとなる。
この週は他に
『東京アディオス』
(冒頭ナレーションで、東京には2000(?)人以上の芸人がい
て、それはギネス級ではないかとされる。そんな中でテレビ
などで活躍しているのはほんの一握り。大半はバイト収入で
困窮した暮らしを続けながら、ギャラもほとんど出ないライ
ヴ会場でネタを披露している。「地下芸人」と称される彼ら
は2通りで、何時かは売れたいとする者と逆に地下でしかで
きないネタを追求する者。本作は後者の代表とも言える地下
芸人・横須賀歌麻呂が自身を演じるドキュメンタリーとフィ
クションが交錯する作品だ。共演は2017年2月26日題名紹介
『破裏拳ポリマー』などの柳ゆり菜、2006年12月紹介『素敵
な夜、ボクにください』などの占部房子。さらにコムアイ、
玉山鉄二、村上淳。またチャンス大城、柴田容疑者ら地下芸
人も多数登場する。脚本と監督はテレビで『女王の教室』な
どを手掛けた大塚恭司の映画デビュー作。公開は10月11日よ
り、東京はシネ・リーブル池袋にてロードショウ。)
『クロール 凶暴領域』“Crawl”
(アメリカ・フロリダの低海抜地帯を舞台に、最大級のハリ
ケーンが接近する中、連絡の取れない父親を捜しに主人公が
空き家になった実家を訪れると、そこは巨大な人食いワニの
巣窟になっていた…、というワニワニパニック・ムーヴィ。
製作は2016年11月紹介『ドント・ブリーズ』などのサム・ラ
イミ。脚本は2011年6月紹介『ザ・ウォード』などのマイク
ル&ショーン・ラスムッセン。監督は2011年7月紹介『ピラ
ニア3D』などのアレクサンドル・アジャ。出演は、2013年
3月紹介『17歳のエンディングノート』などのカヤ・スコデ
ラリオと、2012年5月紹介『プリンセス・カイウラニ』など
のバリー・ペッパー。主人公は競泳の選手という設定だが、
それでも人間が泳ぎでワニに勝てる可能性はほとんどないと
思う。でもそんなことは別にしてハラハラドキドキの映画に
はなっている。ただし主人公が自分の家のことを知らなすぎ
とは思ったが。公開は10月11日よりロードショウ。)
『残された者 北の極地』“Arctic”
(2019年7月28日題名紹介『アダムズ・アップル』などのマ
ッツ・ミケルセン主演で、小型機の事故により北極の地に取
り残された男性を描いた作品。主人公は雪原に大きくSOS
の文字を描き、1日1回の無線による救難信号の発信や、魚
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08月18日(日)
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