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On the Production
by 井口健二
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■アラジン、荒野の誓い(ザ・ファブル、耳を腐らせる、カーライル、サマーフィーリング、誰ガ為のアルケミス、メランコリック、ヒョンジェ)
てと思われるところがさらに悔しい。
もしウィアムスが生きていたら、当然この実写版も彼自身が
演じたと思われるが、スミスは2014年に他界した偉大な先輩
へのリスペクトを込めてこの演技をしているものとも思え、
その気持ちにも感動してしまう作品だった。
スミスの来日記者会見には呼ばれなかったが、誰かそのこと
は訊いてくれたのかな?
公開は6月7日より、東京はTOHOシネマズ日本橋、日比谷、
六本木ヒルズ他で全国ロードショウとなる。
『荒野の誓い』“Hostiles”(情報追加)
本作は今秋に公開予定の作品で邦題も未定だが、内覧試写を
見せて貰ったので、その報告をする。
作品は、2015年『ブラック・スキャンダル』などのスコット
・クーパーが、1982年『ミッシング』でオスカーを受賞し、
1999年に他界したドナルド・E・スチュワートの原作に基づ
いて製作、脚本、監督を手掛けた2時間15分の西部劇。
年代は1892年、西部開拓の時代は終焉を迎えていたが、映画
の開幕はコマンチ族に襲われる開拓者の一家を描く。顔を赤
と黒に塗った一団が草原に建つ一軒家を襲い、一家を虐殺、
家に放火して馬を奪って去って行く。
一方、ウンデッド・ニーなどのインディアン討伐で名を挙げ
た騎兵隊将校の主人公も退役の時を迎える。そんな主人公の
最後の任務は、捕えられていたシャイアン族の族長と一家を
大統領令により設置された居留地に護送すること。
ところが出発した一行は程なくして襲われた家屋に遭遇。家
族を失って1人生き延びた女性が一行に加わる。さらに主人
公と共にインディアン討伐を行い、そのまま虐殺を続けて犯
罪者となった男も押送することになる。
そしてそこにはコマンチ族の襲撃の恐れもあった。こんな究
極の旅が描かれる。アメリカのレイティングではR指定を受
けた厳しい内容の作品だ。
出演は2019年2月17日題名紹介『バイス』などのクリスチャ
ン・ベールと、2014年2月紹介『ワールズ・エンド』などの
ロザムンド・パイク。2014年9月紹介『荒野はつらいよ〜ア
リゾナより愛をこめて〜』などのウェス・ステューディ。
他に『ブラック・スキャンダル』などのジェシー・プレモン
ス、2016年8月14日題名紹介『スーサイド・スクワッド』な
どのアダム・ビーチ、2016年10月紹介『インフェルノ』など
のベン・フォスター、『ブラック・スキャンダル』などのロ
リー・コクレインらが脇を固めている。
台詞のかなりの部分がシャイアン族の言語で、その言語に堪
能という設定の主人公を演じるベールにはそれを喋り続ける
シーンも登場する。
R指定に相当する場面もいろいろ登場するが、全体は異民族
間の融和を謳い上げるもので、異民族の排除を目論む現アメ
リカ政権やそれに追随する社会の状況に一石を投じる意味も
込められた作品に感じる。
因に英語の題名は「仇敵」という意味だが、その仇敵と融和
して行く様子をテーマに描かれた作品だ。そんな希望が最後
に微笑ましく描かれているのも素敵な作品だった。
公開は9月6日より、東京は新宿バルト9他にて全国ロード
ショウが決定した。
この週は他に
『ザ・ファブル』
(2017年度講談社漫画賞受賞、南勝久原作のコミックスを、
2017年7月2日題名紹介『関ケ原』などの岡田准一の主演で
映画化。天才的な殺し屋とされる主人公が、育ての親である
ボスから1年間の休業を命じられ、その間に1人でも殺した
ら抹殺すると宣告される。しかし身を寄せた暴力団の内部抗
争に巻き込まれ…。共演は、2016年2月紹介『スキャナー』
などの木村文乃。他に山本美月、福士蒼汰、柳楽優弥、向井
理。さらに佐藤二朗、光石研、安田顕、佐藤浩市らが脇を固
めている。脚本は2013年3月紹介『DRAGON BALL Z 神と神』
などの渡辺雄介、監督は2018年11月11日題名紹介『めんたい
ぴりり』などの江口カンが担当した。岡田はファイトコレオ
グラファーとしてもクレジットされており、かなり熱の入っ
たアクションも見せてくれる。コミックス原作だが、ツボは
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05月26日(日)
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