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On the Production
by 井口健二
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■ルイスと不思議(生きてる、Merry Christmas、宇宙の法、モダンライフ、ポルトの、MAKI、アンナ、シシリアン、第三世代、暁に祈れ)
介『きみの鳥はうたえる』などの石橋静河、2016年4月紹介
『秘密』などの織田梨沙らが脇を固めている。自分も結婚生
活が長くなると、どんな状況でも相手を愛し続けるのが男性
だと思える。本作の女性はかなり面倒臭いが、それでも彼は
彼女を護り続けるだろう。正直前半はきついが、元カノの登
場からの展開は良い。脚本と監督は、数多くのCMやPVを
手掛ける関根光才の長編デビュー作。公開は11月9日より、
東京は新宿ピカデリー他で全国ロードショウ。)
『Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男』
“The Man Who Invented Christmas”
(イギリスの作家チャールズ・ディケンズが、1843年『クリ
スマス・キャロル』を執筆するに至る経緯を、作家の半生と
言霊のような登場人物たちと共に描いたファンタスティック
なシーンもある作品。『オリヴァー・トゥイスト』の成功で
人気作家となったディケンズはアメリカ旅行を敢行。しかし
帰国後に発表した作品の評価は芳しくなかった。そこで次作
を自らの手で出版することに決めるが、アイデアは一向に浮
かばない。そんな時、ふと聞いたアイルランドの民話から、
自らの過去も照らした物語を書き始めるが…。当時イギリス
ではクリスマスの風習は廃れかけており、彼の書籍が人々の
心を取り戻したとも言われているそうだ。出演は2017年8月
紹介『シンクロナイズド・モンスター』などのダン・スティ
ーヴンス。他にクリストファー・プラマー、ジョナサン・プ
ライスらが脇を固めている。公開は11月30日より、東京は新
宿バルト9他で全国ロードショウ。)
『宇宙の法 黎明編』
(大川隆法原案、製作総指揮による「幸福の科学出版」製作
の長編アニメーション。2015年公開『UFO学園の秘密』の
続き。前作で宇宙生命体の侵攻から地球を守る闘いを繰り広
げた若者たちが、さらに時空を超えた戦いに巻き込まれる。
前作では、単なる宇宙生命体との闘いだったが、本作ではさ
らに地球文明の根源に纏わる神の意思のようなものが提示さ
れる。それが題名の由来でもあるようだ。とは言え、物語自
体は地球への侵略に対する防衛戦を描いているに過ぎない。
ただし、本作で神の言葉の中に言及される「金星での試み」
のその後や、基より本作の舞台となる3億3000万年前に築か
れた宇宙規模の地球文明と現代との繋がりがどうなっている
のか。それは今後の作品で明らかになるのだろうが、その展
開には興味が湧く。公開は10月12日より、東京は丸の内TOEI
他で全国ロードショウ。また本作はアメリカでも同時公開と
なるようだ。)
『モダンライフ・イズ・ラビッシュ
ロンドンの泣き虫ギタリスト』“Modern Life Is Rubbish”
(イギリスのロックバンドblurが1993年に発表したアルバム
と同じ題名の映画作品。iPadなどの配信に反発し、手造りの
音楽をこよなく愛するギタリストと、彼が心から愛した女性
を巡る物語。主人公はレコード店でblurのアルバムを手にし
た女性に声を掛け、レコードジャケットのデザイナーを夢見
る彼女と同棲を始める。しかしやがてレコード店は閉店し、
配信音楽にはジャケットの需要もない。そんな中でも理想の
音楽を目指してもがき続ける主人公だったが、広告代理店に
職を得た女性とすれ違いが生じてしまう。物語には、blurや
レディオヘッドなど英国ロックの楽曲が彩を添える。出演は
2016年“The Receptionist”などに主演のジョシュ・ホワイ
トハウスと、2016年公開『アナザー』などのフレイア・メー
バー。結末の切っ掛けはちょっと皮肉だが、そこからの展開
が素敵でもっと観たくなった。公開は11月9日より、東京は
新宿ピカデリー他で全国ロードショウ。)
『ポルトの恋人たち 時の記憶』
(2009年9月紹介『谷中暮色』や2012年8月紹介『フタバか
ら遠く離れて』などの舩橋淳監督による日本・ポルトガル合
作作品。1755年のリスボン震災、その5年後の復興に関った
日本人男性と、2021年の不況に喘ぐ浜松に暮らすポルトガル
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09月23日(日)
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