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On the Production
by 井口健二
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■ルパ・パト/ライダー(嘘はフィク、ガンジス、3D彼女、モルゲン、アント、若おかみ、スカイL、ギャングース、彼らの原発、パパはわる)
『ガンジスに還る』“Hotel Salvation/Mukti Bhawan”
(ガンジス河畔で仏教とヒンドゥー教の聖地とされるバラナ
シ(ヴァーラーナシー)を舞台に、死期を悟って当地に向う父
親と、それに付き添うビジネスマンの息子の姿をユーモアを
込めて描いた作品。そこには「解脱の家」と呼ばれる宿があ
り、そこでは2週間を基本に宿泊が許される。そして解脱後
には葬儀も行ってくれるようだ。死期を悟るということが僕
にはまだ判らないが、登場する「解脱の家」では日常的に起
きていること。そんな物語と川岸で催行の壮大な荼毘の様子
が、セミドキュメンタリーのような感覚も含めて描かれる。
出演は、2016年12月紹介『汚れたミルク』などのアディル・
フセイン。脚本と監督は弱冠27歳のシュバシシュ・ブティア
ニが実在する「解脱の家」での取材を基に作り上げた。なお
劇中に『空飛ぶ円盤』というテレビ番組が出てくるがこれも
実在かな? 公開は10月27日より、東京は岩波ホール他で全
国順次ロードショウ。)

『3D彼女 リアルガール』
(2017年9月3日題名紹介『覆面系ノイズ』などの中条あや
みと、2018年7月15日題名紹介『青夏』などの佐野勇斗の共
演で、那波マオ原作同名コミックスの実写映画化。佐野が演
じるのは、恋愛経験ゼロのアニメオタク男子。ところがひょ
んなことから中条扮するリア充美少女に気に入られ、彼女の
猛烈なアプローチに最初は新手の苛めかと戸惑うが…。共演
は清水尋也、恒松祐里、上白石萌歌。他に三浦貴大、濱田マ
リ、竹内力、神田沙也加らが脇を固めている。脚本と監督は
2017年7月23日題名紹介『あさひなぐ』などの英勉。なお脚
本は、『仮面ライダーエグゼイド』のスピンオフ作品などを
手掛ける高野水登との共同になっている。コミックスが原作
ということでストレートなラヴコメかと思いきや、要所に登
場するアニメとの合成に、後半はかなり捻った展開で、原作
も良いのだろうが、さすが英監督作品とも思わされた。公開
は9月14日より、全国ロードショウ。)

『モルゲン、明日』
(2011年8月紹介『沈黙の春を生きて』などの坂田雅子監督
による新作。監督の作品では、2015年公開『わたしの、終わ
らない旅』もあり、その作品では福島原発の事故を契機に核
兵器と原発の関係を取り上げていた。しかし同作では、その
趣旨は理解するものの、それを現代にどう反映するのかが不
明だった。それに対して本作はその回答編のようなかたちに
なっている。そして本作では福島事故に呼応したドイツの原
発廃絶の方針が取り上げられ、ドイツ国内でのクリーンエネ
ルギーに向けた取り組みが紹介される。それはもう長年に亙
る取り組みであり、日本がそれを直ちに真似できるかという
ようなものではないのかもしれないが。すでにそれを実践し
て実績も上っているという事実は日本人もしっかりと知るべ
きものだ。このような事実の紹介こそが、今の日本社会に必
要な物とも感じられた。公開は10月6日より、東京はシネマ
ハウス大塚他で全国順次ロードショウ。)

『アントマン&ワスプ』“Ant-Man and the Wasp”
(2015年公開『アントマン』の続編。身体のサイズを自由に
できるスーツを開発した科学者と、それを着たヒーローが、
今回は同様の相棒も得て、研究を盗み出そうとする悪人と対
決する。主人公は前作の後でアベンジャーズに参戦。そこで
の失策でFBIの監視下にあり、その監視を掻い潜っての奮
闘となる。そしてその目的は科学者の妻の救出だが、そこに
物体をすり抜ける新たな敵も現れる。出演は、前作からのポ
ール・ラッド、エバンジェリン・リリー、マイクル・ダグラ
ス、マイクル・ペーニャらに加えて、ローレンス・フィッシ
ュバーン、ミシェル・ファイファーらが新登場。巨大な研究
所ビルを縮小したり、一方で主人公の巨大化など、とにかく
シッチャカメッチャカな作品だ。ただ単純なスーパーヒーロ
ーものより、SF的にはしっかりと作ろうとしている意図は
感じられ、原子サイズ以下の世界観など見所はある。公開は

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08月05日(日)
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