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On the Production
by 井口健二
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■1987(世界が愛した料理人、ボルグ、青夏、ダウンレンジ、いのちの、顔たち、リグレッション、太陽の、判決、オズランド、チューリップ)
は鮨の夢を見る』もあったが、日本人には少しこそばゆいか
な、そんな思いもする作品だ。公開は9月22日より、東京は
YEBISU GARDEN CINEMA他で全国順次ロードショウ。)

『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』
                   “Borg McEnroe”
(2014年公開『ストックホルムでワルツを』などのスベリル
・グドナソンと、2013年8月紹介『ランナウェイ/逃亡者』
などのシャイア・ラブーフ共演で、1980年、ウィンブルドン
決勝戦での熱戦を再現した実話に基づくドラマ作品。端正な
風貌と沈着冷静さで「氷の男」と呼ばれたビョルン・ボルグ
は20世紀初の5連覇に挑戦する。それに対するのは、不利な
判定に悪態をつくなど「悪童」の異名を持つジョン・マッケ
ンロー。この水と油のような2人が熱戦を繰り広げる。共演
は、2018年2月11日題名紹介『男と女、モントーク岬で』な
どのステラン・スカルスガルドと、2017年10月1日題名紹介
『ヒトラーに屈しなかった国王』などのツバ・ノボトニー。
また若き日のボルグを実子のレオが演じている。歴史的名勝
負の再現だが、映画ではそこに至る両者の心理なども克明に
描き、映画の醍醐味を感じさせる作品だ。公開は8月31日よ
り、東京はTOHOシネマズ日比谷他で全国ロードショウ。)

『青夏 きみに恋した30日』
(2018年2月11日題名紹介『ラーメン食いてぇ!』などの葵
わかなと、2015年公開『くちびるに歌を』などの佐野勇斗共
演で、南波あつこ原作、講談社「別冊フレンド」連載コミッ
クの映画化。親の都合で夏休みに1人で田舎に住む祖母の家
にやって来た都会育ちの女子高生が、家業を継ぐ決意の一見
クールだが心優しい男子高校生と出会い、夏休み限定の恋を
体験する。過疎の進む田舎町に未来はあるのか、そんなテー
マも内に込めつつ、定番と言えば定番の青春ドラマが展開さ
れる。共演は、2018年6月10日題名紹介『きらきら眼鏡』な
どの古畑星夏と、2017年7月紹介『宇宙戦隊キュウレンジャ
ー』などの岐洲匠。他に白川和子、橋本じゅんらが脇を固め
ている。脚本は、2017年12月3日題名紹介『プリンシパル』
などの持地佑季子。監督は、2017年3月紹介『ReLIFE』など
の古澤健が担当した。公開は8月1日より、東京は新宿ピカ
デリー他で全国ロードショウ。)

『ダウンレンジ』“Downrange”
(2002年3月紹介『VERSUS』などの北村龍平監督がハ
リウッドで撮った最新作。寂れた田舎道をドライヴ中の若者
グループの乗った車が突然パンクし、タイヤ交換をしている
と銃弾が転がり出る。そしてそれを契機のように彼らに向け
た狙撃が始まる。携帯電話は圏外で助けも呼べないまま、車
体だけを遮蔽物にしたサヴァイヴァル劇が展開される。出演
は殆んどが役名が付く役柄は初めての新人たちだが、途中に
出てくる家族の母親役は、元ミス・インターナショナル日本
代表で2012年の世界一に輝いた吉松育美が演じている。彼女
は現在ハリウッドで女優、スタントパースンとしても活躍し
ているようだ。北村監督の前作は2014年の『ルパン三世』に
なるようだが、同時期に海を渡った日本人監督のほとんどが
帰国した中では、唯一ハリウッドに居を構えて活動を続けて
おり、これからも応援したいものだ。公開は9月15日より、
東京は新宿武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)

『いのちの深呼吸』“The Departure”
(2013年の“After Tiller”という作品で、2015年にNews &
Documentary Emmy Awardsを受賞しているラナ・ウィルスン
監督が、岐阜県大禅寺で住職を務める根本一徹の姿を追った
ドキュメンタリー。住職は、元々が寺の公募に応募して職に
就いたという人だが、自分自身に照らして人の話を聞く内、
何時しか自殺志願者の最後の砦のような存在になって行った
ようだ。しかしそれらの訴えを聞くことが彼自身を苦しめ、
そのストレスによって健康が損なわれてしまう。そんな住職
の姿を3年半に亙って追った作品。ただ作品の主旨が住職自

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07月15日(日)
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