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On the Production
by 井口健二
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■ホリデイ・イン、恋と嘘
大金持ちの相手に舞い上がったりもする主人公だったが…。
やがて幼馴染みにも通知の日が来る。
出演は、2016年11月27日題名紹介『A.I. love you』などの
森川葵、同年2月紹介『あやしい彼女』などの北村匠海、同
年8月21日題名紹介『イタズラなKiss』などの佐藤寛太。他
に温水洋一、中島ひろ子、三浦理恵子、木下ほうからが脇を
固めている。
監督は、2013年9月紹介『ルームメイト』などの古澤健。脚
本は2015年『ヒロイン失格』などの吉田恵里香が担当してい
る。
後半にはかなりの捻りもあって、映画としてはそれなりの作
品になっていると思う。原作とは登場人物の配置なども変え
ているということなので、脚本にはかなり手が入れられたも
ののようだ。
とは言うものの本作の設定にはかなり無理があって、実は辻
褄の合わない点が生じている。しかもそれが根幹の設定だか
ら、これは脚本家も手を出せなかったのかな。そのための言
い訳的な台詞も有ったりはするが…。
いや普通に考えてこれは変だと思えるのだが、最近の読者は
この程度の矛盾にも気付かないのだろうか。そこに脚本家の
努力が見えるのも痛々しいところだ。映画ファンならこの辺
は見抜けるよね…?
問題は病院の御曹司が何時通知を受け取ったかのなのだが。
幼馴染が受け取るのは16歳の誕生日のようだし…。
公開は10月14日より、東京はTOHOシネマズ新宿他で全国ロー
ドショウとなる。
この週は他に
『ナインイレヴン』“9/11”
(情報解禁前のため割愛)
『望郷』
(2012年10月紹介『北のカナリアたち』などの湊かなえ原作
短編集からの映画化。元は6編からなる作品の中から子供の
頃の遊園地への憧れを綴る「夢の国」と、家庭を顧みなかっ
た父親の真意を描く「光の航路」の2編が、貫地谷しほりと
大東駿介の主演で映像化されている。原作者の湊はイヤミス
の旗手のように言われているが、今回の映画化された一方に
はミステリーの趣もあり、他方はある秘密の謎解きを描いた
もの。それが現在に反映されているのが湊の真骨頂だろう。
両作共にイヤミスではない。監督は2017年5月28日題名紹介
『ハロー・グッバイ』などの菊地健雄。脚本は2011年4月紹
介『アベック・パンチ』などの杉原憲明。公開は9月16日よ
り、東京は新宿武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)
『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』
“The Shack”
(キャンプ場の湖でボートが転覆。乗っていた長男長女は無
事だったが、それで目を離した隙に末娘が行方不明になる。
やがて付近の山小屋で末娘のドレスが発見され、警察は連続
誘拐殺人犯の犯行と断定するが、遺体は発見されなかった。
そして年月を経ても癒えない傷を負った一家の父親に「あの
山小屋へ来い」という謎の招待状が届く。そしてその山小屋
に向った父親は…。主演はサム・ワーシントン、オクタビア
・スペンサー、ラダ・ミッチェル。ファミリードラマの体裁
だが、内容的には最近時々見るキリスト教の教義に従った作
品と言える。ただし以前の作品ではここで奇跡が起きたが、
そこまでは描かない節度はあったようだ。公開は9月9日よ
り、東京は新宿バルト9他で全国順次ロードショウ。)
『アナベル 死霊人形の誕生』“Annabelle: Creation”
(2013年9月及び2016年6月紹介の『死霊館』では、除霊師
夫妻が管理する死霊館の中央に置かれ、2015年『アナベル
死霊館の人形』でもその恐怖が描かれた史上最恐と言われる
悪魔人形アナベルの、その誕生の経緯を描いた作品。描かれ
る因縁話は誤解や行き違いが重なって行くものだが、それな
りの道理はあってジャパニーズホラーのように理不尽でない
のは救いかな。でも恐ろしさは抜群のものだ。因に人形は実
在するとされている。監督は2016年7月10日題名紹介『ライ
ト/オフ』などのデビッド・F・サンドバーグ。前作と同様
『ソウ』シリーズや『死霊館』などのジェームズ・ワンが製
作を担当している。公開は10月13日より、東京は新宿ピカデ
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08月13日(日)
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