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On the Production
by 井口健二
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■ひるね姫、レゴバットマン ザ・ムービー
長年のファンにはニヤニヤし通しの展開となっている。それ
にしてもLEGOの表現力にも感心する作品だった。
原案と脚本は、2012年8月紹介『リンカーン/秘密の書』な
どのセス・グレアム=スミス。そこに今夏公開『スパイダー
マン ホームカミング』も手掛けるクリス・マッケナ&エリ
ック・ソマーズと、2013年2月紹介『シュガー・ラッシュ』
などのジャレット・スターン。
さらに2009年9月に紹介した『カールじいさんの空飛ぶ家』
の続編プロジェクトにも参画しているというジョン・ウィッ
ティントンが共同脚本で加わっている。まあこれだけ揃うと
かなりの脚本ができるというものだ。
監督はテレビの人気アニメ『ロボット・キッチン』でエミー
賞やアニー賞にも輝いたクリス・マッケイが担当した。
声優は、オリジナルでは2009年12月紹介『スパイアニマルG
フォース』などのウィル・アーネット、2011年4月紹介『ス
コット・ピルグリムvs.邪悪な元カレ軍団』などのマイクル
・セラ。2人は他に多数のアニメ作品の声優も務めている。
さらに2015年11月紹介『007/スペクター』などのレイフ
・ファインズ、2008年10月紹介『イーグル・アイ』などのロ
ザリオ・ドースン、2012年4月紹介『ザ・マペッツ』などの
ザック・ガリフィアナキスらが脇を固めている。
主人公が『スーパーマン』に対抗意識を燃やしているという
図式は当然のこととして、その他にもいろいろなくすぐりが
登場する。ただ、主人公のお気に入りの映画がワーナー作品
ではないのだが、これはセレブ御用達という意味なのかな?
公開は4月1日より、全国ロードショウとなる。
この週は他に
『あの日、兄貴が灯した光』“형”
(国際大会の決勝で見事な投げ技を受け、頭部を強打して失
明した柔道選手が、失意の中から立ち直って行く姿を描く感
動作。主人公には両親がおらず、そこに付け込んで多少悪の
異母兄が関ってくる。さらに彼を育て上げた女性のコーチも
いて、正直に言ってかなりあざとい展開になっている。でも
それが狙いな訳だし、実際それに涙も誘われるのだから、こ
れはこれで見事な作品だ。監督は2008年1月紹介『裸足のギ
ボン』などのクォン・スギョン。出演は2016年10月紹介『造
られた殺人』などのチョ・ジョンソク、人気グループEXO
のメムバーのD.O.、それに2012年6月紹介『Green Days』
などのパク・シネ。公開は5月19日より、東京はTOHOシネマ
ズ新宿他で全国順次ロードショウ。)
『おじいちゃんはデブゴン』“我的特工爺爺”
(香港映画界の重鎮サモ・ハンが、自ら20年ぶりの監督とア
クション監督・主演で発表したカンフーアクション作品。サ
モ・ハンが演じるのは元人民解放軍で要人警護に当たってい
た武道の達人。その退役後は故郷のロシア国境近くの寒村で
暮らしているが、最近は痴呆も始まっているようだ。そんな
彼の心の支えは隣家に住む幼い少女だったが、ギャンブル狂
の父親が地元の悪と関わり、さらにロシアマフィアも関係す
る事件に発展してしまう。そして少女が危機に陥り…。共演
に製作も兼ね主題歌も歌っているアンディ・ラウと、香港の
名子役とされるジャクリーン・チャン。他にユン・ピョウ、
ツイ・ハークらがゲスト出演。公開は5月27日より、東京は
新宿武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)
『ターシャ・チューダー静かな水の物語』
(2008年92歳で他界したアメリカの絵本作家の生誕100周年
を記念して製作されたドキュメンタリー。2005年にNHKで
放送された番組を基に、現在の遺族の様子などが追加されて
いる。番組の企画はガーデニングの紹介だったそうで、東部
ヴァーモント州の作家の自宅とその庭が紹介される。そこで
は四季の花が咲き、さらにリンゴの収穫やその果汁からロウ
ソクを作る様子なども紹介される。正に自然の中に生きてい
る感じで、スローライフなどいろいろな言葉が思い浮かんで
くる。それは都会に住む者にとっては憧れとも言える暮らし
方だ。何しろ心が温かく穏やかになる。そんな感じのしてく
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03月05日(日)
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