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On the Production
by 井口健二
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■グレート・ウォール、無限の住人
き、それに主人公らも巻き込まれて行くのだ。
共演は、2016年2月紹介『スキャナー』などの杉咲花、『仮
面ライダーフォーゼ』の福士蒼汰、2016年11月20日題名紹介
『RANMARU 神の舌を持つ男』などの市原隼人、2016年9月紹
介『デスノート』などの戸田恵梨香。
他に北村一輝、栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、
市川海老蔵、田中泯、山崎努らが脇を固めている。また本作
の主題歌を、2013年に世界デビューを果たしたロックアーチ
ストのMIYAVIが担当している。
木村の剣術は、以前にヴァラエティ番組で剣道を披露してい
るのを見たことがあるが、中学生まで道場に通っていたとの
ことで、段持ちではないものの相当の実力はあるようだ。
しかし本作では、元々が不死身という設定を描くためには切
られなくてはならない訳で、しかも劇中でも長年争いを避け
てきたというような台詞もあり、その辺がギャグっぽい部分
も含めて巧みに描かれていた。
とは言うものの宣伝コピーにもある1人vs.300人という剣戟
では、これはかなり壮絶に切りまくり、中々迫力のある映像
が作られていた。この他、福士、市原、戸田の剣戟シーンも
見事だった。
因にこれらのシーンでは、原作に描かれた通りの奇怪な刀剣
の数々がそれぞれ相応のアクションで描かれている。それに
してもこれらの剣戟シーンは、切った数ではギネス級ではな
いのかな?
なお本作に関しては完成報告の記者会見も行われたが、その
中で三池監督は、「(映画祭等への対応を訊かれ)映画祭を
考えながらではこの作品は出来ない。そのようなことは一切
考慮せずに作り上げた。」と決意を語っていたものだ。
公開は4月29日より、全国ロードショウとなる。
この週は他に
『oasis FUJI ROCK FESTIVAL '09』
(2016年12月4日題名紹介『oasis: supersonic』のロック
バンドが、事実上の解散する約1か月前に日本で行った野外
ライヴの模様を撮影した作品。実は最近までこのヴィデオの
存在すら知られていなかったということで、どの程度の作品
かも心配しながら観に行ったものだが、何と撮影カメラは少
なくとも6台、全てHDでの撮影でこれは完全に公開を意識
しての作品だった。それが何故に存在すら不明だったのかも
ミステリーだが、撮影されているのは土砂降りの中という悪
条件でありながら、見事にライヴの全てが完璧に収められた
もの。これは彼らのファンならずとも刮目して観るべき作品
だ。公開は3月4日より、東京は新宿ピカデリー他にて期間
限定のロードショウ。)
『ピーチガール』
(すでに台湾でのドラマ化や日本ではアニメ化もされている
上田美和原作による人気コミックスの実写映画化。純粋で真
面目な性格だが外見がギャル風で誤解されやすい女子の主人
公の心が、幼馴染と彼女の窮地を救ってくれた学校一のモテ
男との間で揺れ動き、さらに彼女の好きなものは何でも横取
りしたい同級生との間で確執を生む。「5分に1回事件が起
きるラヴコメ」という宣伝コピーで、確かに巻頭からのテン
ションは凄い作品だ。出演は山本美月と「Hey! Say! JUMP」
の伊野尾慧。伊野尾は映画初出演で初主演。それに真剣佑、
永野芽郁が共演。監督は助監督出身で本作が長編デビューの
神徳幸治。現場出身らしい手堅い作品になっている。公開は
5月20日より、全国ロードショウ。)
『ドッグ・イート・ドッグ』“Dog Eat Dog”
(1985年『暴走機関車』の脚本でも知られるエドワード・バ
ンカーの原作を、1976年『タクシー・ドライバー』などの脚
本家ポール・シュレイダーの脚色・監督で映画化した作品。
刑務所から出所した男が、刑務所仲間の男たちと一緒に大金
の稼げる仕事を請け負う。しかし簡単に見えた仕事は次々に
齟齬をきたし、遂にはにっちもさっちも行かなくなってしま
う。出演はニコラス・ケイジとウィレム・デフォー。ちょっ
としたことからあっという間に事態が崩壊する。単に男たち
がバカなのか、それともこれがアメリカの直面している現実
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02月19日(日)
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