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On the Production
by 井口健二
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■ドクター・ストレンジ、モンスターストライク、クリミナル 2人の記憶を持つ男
べるのだったが…。ある日そこに謎の一団が侵入し、主人公
らは否応なしに冒険に巻き込まれることになる。実は主人公
らが遊びと思っていたゲームには裏があったのだ。つまり現
在遊ばれているゲームにも裏があるというコンセプト?
声優は、ミュージカルで菊田一夫賞を受賞しているという坂
本真綾、2016年5月紹介『シンドバッド』などの村中知。他
にLynn、木村珠莉。さらに小林裕介、北大路欣也、福島潤、
河西健吾、山寺宏一、水樹奈々らが脇を固めている。
脚本の岸本卓と、監督の江崎慎平は共にテレビアニメを数多
く手掛けている人たちのようだ。また主題歌を、2013年3月
紹介『旅歌ダイアリー』などのナオト・インテライミが担当
している。
物語は有り勝ちなものではあるけれど、それなりの説得力は
持たされているかな? そんなところでお子様向けの作品と
しては成立しているだろう。とは言えそれはかなり荒唐無稽
な冒険ストーリーではあるが…。ゲームのコンセプトなどは
活かされているようだ。
ただ、プロローグで過去に遡った本来の主人公たちが本編の
物語にほとんど関与していない点や、主人公の父親の行方な
どは謎のままで、これらは一体どうしたんだ…? と思って
いたら、最後に続編の告知らしきものがされていたようだ。
そういうことで次回作も期待することにしたい。
公開は今週末の12月10日より、全国ロードショウとなる。
『クリミナル 2人の記憶を持つ男』“Criminal”
共にオスカー受賞者のケヴィン・コスナーとトミー・リー・
ジョーンズ、それにゲイリー・オールドマンの共演で、ちょ
っとSF的な要素もあるドラマ作品。
物語の始まりはCIA捜査官の死。それは彼が追っていたハ
ッカーの行方を見失うものであり、そのハッカーは合衆国の
国防システムに侵入し、核ミサイルの発射を自在にできると
豪語していた。そしてそのハッカーの行方は、ハッカーの元
の雇い主であるテロ組織やロシアからも追われていた。
そこでCIAは、開発途上の死者の記憶を写し取る研究に目
を付け、捜査官の記憶を1人の男性の脳に移してハッカーを
探し出そうとする。そこで選ばれたのは、幼い頃に受けた脳
の損傷で感情や善悪の観念も失った犯罪者。そして施術は成
功するのだが…。
捜査員の知識を移植された男はそれを利用して巧みな逃亡を
開始する。しかし移植された記憶はその男に使命感とさらに
大事なものも思い出させる。果たしてCIAはハッカーを確
保し、核ミサイルテロによる世界の破滅を回避することがで
きるのか?
上記以外の出演者は、2016年『バットマンvsスーパーマン
ジャスティスの誕生』でワンダーウーマンを演じたガル・ガ
ドット、2008年9月紹介『ファニー・ゲームU.S.A.』な
どのマイクル・ピット、『スター・トレック イントゥ・ダ
ークネス』などのアリス・イヴと、2016年3月紹介『デッド
プール』などのライアン・レイノルズ。
脚本は、1996年『ザ・ロック』などのデヴィッド・ワイズバ
ーグとダグラス・S・クックのコンビ。監督は2013年『THE
ICEMAN氷の処刑人』などのアリエル・ヴロメンが担当した。
プロデューサーは2012年9月紹介『エクスペンダブルズ』シ
リーズなどのアヴィ・ラーナーの作品だ。
この手の記憶を扱う作品は、最近のブームのような面もある
が、本作はそれなりに工夫して描いていると言える。しかも
上記の顔触れでそれを描くのだからこれはもうそれだけで見
所満載の作品だ。それは物語の端々で巧みな描き方をしてい
るもので、それらは納得して観ていられた。
実は試写の前に宣伝担当者から「これは面白いです」と勝手
にハードルを上げられたのだが、正直に言って面白いよりも
良い作品だったと言える。ネタバレになるから何がどうとは
言えないが、上記の顔触れがその辺をしっかりと描き出して
いるとは言える作品だ。
公開は2月25日より、新宿バルト9他で、全国ロードショウ
になる。
この週は他に
『マン ・ダウン 戦士の約束』“Man Down”
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12月04日(日)
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