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On the Production
by 井口健二
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■LAMBERT & STAMP、復活、ラザロ・エフェクト、心霊ドクターと消された記憶
忽然と消え去ったという状況。そしてその遺体を捜索する内
に彼は復活したイエスキリストと巡り会うことになる。
そんな聖書に著されたイエスキリストの復活劇が、VFXを
駆使してスペクタクル性も豊かに描かれる。
脚本と監督は、1991年『ロビン・フッド』や1995年『ウォー
ターワールド』などのケヴィン・レイノルズ。劇場用映画は
10年ぶりとなるレイノルズだが、今年2月に全米公開された
本作では、第1週の週末3日間に1180万ドル(第3位)の興
行を達成したとのことだ。
主演は2011年4月紹介『レッド・バロン』などのジョセフ・
ファインズ。共演に『ハリー・ポッター』シリーズのドラコ
役トム・フェルトン。他に2001年『パール・ハーバー』など
のピーター・ファース、2012年6月紹介『コロンビアーナ』
などのクリフ・カーティスらが脇を固めている。
ソニー・ピクチャーズでは一昨年にも、2014年10月に紹介し
た『天国はほんとうにある』『神は死んだのか』を公開して
いるが、本来日本の企業と思っているソニーがキリスト教の
映画というのも、ちょっと不思議な感じもするところだ。
でもまあ需要があればそれに応えるのが企業の理念というこ
となのかな。それにちゃんとヒットもさせているのだから、
他人がとやかく言う筋合いでもなさそうだ。
公開は5月28日より、東京はヒューマントラストシネマ渋谷
他で、全国順次ロードショウとなる。
なおソニー・ピクチャーズからは、本作に続き6月18日より
『天国からの奇跡』、7月9日より『祈りのちから』がそれ
ぞれ3週間ずつの限定で、同様の体制にて公開される。

『ラザロ・エフェクト』“The Lazarus Effect”
2009年12月紹介『パラノーマル・アクティビティ』や、11年
6月紹介『インシディアス』、15年6月紹介『パージ』など
を手掛けるブラムハウス・プロダクションが放った最新作。
上の作品でイエスキリストは処刑から3日後に復活するが、
本作に冠されたラザロ(ラザラス)というのは、そのイエス
キリストがそれ以前に復活させたユダヤ人の名前。つまり本
作は題名によってその本質が明らかにされているものだ。
それは日本人には馴染みが薄いかもしれないが、本作の制作
者たちにはそのように理解されていると思えるもの。従って
以下の紹介文は、その点はネタバレに当らないないと解釈し
て記すことにする。
物語は、若い女性が記録係としてとある研究室に雇われると
ころから始まる。その研究室では医療従事者が蘇生に掛けら
れる時間を引き延ばし、それによって蘇生の可能性を高める
実験が行われていた。
ところがそのため開発された脳を一時的に活性化させる血清
が思わぬ効果をもたらす。それは血清を投与されて蘇生した
犬において血清の効果が持続し、その効果で犬が患っていた
白内障の症状も改善させたのだ。
斯くして研究の成果に祝杯を挙げる研究者たちだったが…。
それも束の間、研究者たちは無許可の実験を行ったとして契
約違反を告発され、彼らの研究成果の全てが取り上げられる
事態に直面する。
そこで彼らは、実験室が使えなくなる12時間後までに研究室
に忍び込み、再度実験を成功させてその記録を確保しようと
考える。しかしそれが悲劇を生んでしまう。しかも禁断の実
験に立ち入った彼らを待っていたのは…。
出演は、主にインディペンデンス映画で活躍しているマーク
・デュラスと、2010年10月紹介『トロン:レガシー』などの
オリヴィア・ワイルド。
他に、2012年4月紹介『ザ・マペッツ』などのドナルド・グ
ローヴァー、2010年10月紹介『キック★アス』などのエヴァ
ン・ピータース、2013年5月紹介『モスダイアリー』などの
サラ・ボルジャーらが脇を固めている。
脚本は、2008年に“Shutter”というホラー作品を手掛けた
ルーク・ドウスンと、『デスノート』のハリウッド版リメイ
クを担当しているジェレミー・スレイター。
監督は、2012年12月紹介『次郎は鮨の夢を見る』などのデイ
ヴィッド・ゲルブ。因にこの情報は2013年7月1日でも報告

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04月17日(日)
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