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On the Production
by 井口健二
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■JIMI:栄光への軌跡、ら
心の傷が残っていたのだが…。そして事件は継続し、犯行は
エスカレートして行く。
本作で監督デビューを果たした水井は、元々園子温監督作品
を観て映画業界を志し、やがて西村喜廣が主宰する西村映造
に所属して2009年6月紹介『吸血少女対少女フランケン』の
スタッフなどを経て女優デビューしたとのこと。
まあ、この経歴を見るだけで本作は尋常ではないだろうなと
思わせるものだが、実際のところ僕は作品を観るまでかなり
の不安も感じていた。しかしその心配はほとんど杞憂だった
と言える。
物語は3つのパートに分かれていてオムニバスのような構成
だが、その中で上記のように犯行がエスカレートする。その
犯行の様子が、西村映造の特殊メイク技術で再現される。そ
れは最後にはかなり凄惨なものにもなる。
その表現は特に女性には衝撃だったようで、僕の観た試写会
では前方にいた女性が試写後泣き崩れていたものだ。しかし
その凄惨さは現実にもあり得るものであり、それがある意味
誠実に描かれているとも言える。
西村喜廣=西村映造が関る作品は、その血糊の量などで多く
は顰蹙を買うレヴェルになってしまう場合もあるが、本作の
リアルさは本作を支える柱になっており、僕が観てきた中で
最も正当に評価されるべき作品と言える。
出演は、AKB48の第1期生で昨年9月公開の金子修介監督作
品『少女は異世界で戦った』などにも出ていた加弥乃。相手
役に元ジャニーズJr.で2006年5月紹介『タイヨウのうた』
に出ていたという小場賢。
他に、2013年4月20日紹介「ゾンビ・オリンピック」の中の
『レイプゾンビ』に出ていたというももはと衣緒菜。さらに
2002年2月紹介園子温監督『自殺サークル』に出ていたとい
う屋敷紘子らが脇を固めている。
公開は3月7日より、東京は渋谷のアップリンクほか、全国
順次上映となる。

01月18日(日)
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