ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459961hit]
■アバウト・タイム、イントゥ・ザ・ストーム、マレフィセント
しろ映像化された竜巻が凄まじい。『ツイスター』の時も、
タンクローリーや牛が巻き上げられて行くシーンに驚嘆した
ものだが、今回の映像はそれを上回り必見。
お話は前半が多少もたもたするが、竜巻が襲来するとそんな
ものは一気に吹っ飛んで、正に想像を超える映像が展開され
ていた。それを観るだけで充分と言い切れる作品だ。
公開は8月22日から、東京は新宿ピカデリーほか全国ロード
ショウが予定されている。
『マレフィセント』“Maleficent”
1959年のディズニーアニメーション『眠れる森の美女』を、
同作の悪役であった魔女の視点から描いた実写作品。
物語は魔法界の住人であり守護者マレフィセントの若き日々
から始まり、その世界を掠奪者である人間から守る戦いが冒
頭で描かれる。しかしそんな中でマレフィセントは1人の人
間の少年と愛を誓うのだが…。
やがてその少年は人間界の王座に登り詰め、さらに王は魔法
界への侵略を推し進める。そして王家に姫が誕生した日。そ
の祝宴に現れたマレフィセントは幼い姫に最恐の呪いをかけ
てしまう。
オリジナルのアニメーションでは、姫の父王は能天気に描か
れていたが、原作とされる数多くの民話の中には国王が暴君
であったというお話もあるようで、本作はそんな点も巧みに
取り入れて語られているようだ。
とは言えその点を除くと、本作の物語は見事に1959年のアニ
メーションを下敷きにしたもので、そのキャラクターや展開
などには、観ていてニヤリとしてしまう部分が多々登場する
作品になっている。
これは、特にディズニーアニメーションのファンにお勧めの
作品と言えそうだ。
出演は、アンジェリーナ・ジョリーと、2011年6月紹介『ス
ーパー8』などのエル・ファニング、それに2013年5月紹介
『オン・ザ・ロード』などのサム・ライリー。
さらに2013年8月紹介『エリジウム』などのシャールト・コ
プリー、『ハリー・ポッター』シリーズなどのイメルダ・ス
タウントンらが脇を固めている。
因に、オーロラ姫の幼少期はアンジーとブラッド・ピットの
間に誕生したヴィヴィアン・ジョリー=ピットが演じている
が、これは角などのスペシャルメイクを施した魔女の姿に、
他の子役は泣き出してしまったからだそうだ。
そのスペシャルメイクは、大ヴェテランのリック・ベイカー
が手掛けている。
脚本は、『アリス・イン・ワンダーランド』などのリンダ・
ウールヴァートン。監督は2012年12月紹介『ライフ・オブ・
パイ』などのVFXを手掛け、本作で監督デビューを飾った
ロバート・ストロンバーグが担当した。
オリジナルのアニメーションを知っていればいるほど楽しめ
ると言える作品。そうでなくても楽しめるとは思うが、僕は
あらかじめ知っていて良かったと思えた。ただエンディング
に流れる歌声が今風なのはちょっと僕には気になったかな。
公開は7月5日から、2D/3D全国ロードショウとなる。
06月22日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る