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On the Production
by 井口健二
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■戦慄怪奇ファイル コワすぎ!史上最恐の劇場版、ニューヨーク冬物語
飛び乗った男は難を逃れる。さらにそのまま南に逃れようと
した男だったが、白馬がとある邸宅の前で動かなくなる。そ
の邸宅には病で余命も僅かな女性が家族を待っていた。
そんな女性と共に家族の許に向かった主人公は一家の歓待も
受け、愛するようになった女性を救おうと心を砕き始めるの
だが…
一方、主人公を追っていたボスは悪魔と通じて、悪の牙城は
完成されようとしていた。ところがそこに障害が現れる。そ
れは善意の奇跡が起きると牙城が崩れるというのだ。そこで
ボスは何としても主人公を捕え、奇跡が起きるのを食い止め
ようとする。そしてその物語は現代へと繋がって行く。
出演は、2012年8月紹介『トータル・リコール』などのコリ
ン・ファレル、2015年公開予定の“Frankenstein”でメイン
キャストの一員になっているジェシカ・ブラウン・フィンド
レイ。
他にラッセル・クロウ、ウィリアム・ハート、ウィル・スミ
ス、ジェニファー・コネリーといったゴールズマンゆかりの
俳優たちと、2006年7月紹介『スーパーマン・リターンズ』
でマーサ・ケント役を演じたエヴァ・マリー・セイントらが
脇を固めている。
宣伝コピーには「100年の恋」とあって、物語にはなるほど
と思わせるものも多い。ノスタルジックな興味もあり、また
そこに悪魔と神の対決という背景も、壮大で素晴らしいもの
になっている。
ただSFファンの目で見ていると、時間の経過に多少疑問が
生じてしまう。それは原作の発表された時が現代だったもの
を、そのまま2014年に持ってきてしまったことにもよるが、
SF映画も数多く手掛けているゴールズマンがそれに気付か
なかったとも思えないから、これは確信犯なのだろう。
もっともエヴァ・マリー・セイントは1924年生まれだそうだ
から、無いとも言えないのかな。でもまあここは、無理を承
知で原作を尊重したゴールズマンを褒めたいところだ。
公開は5月16日から、東京は新宿ピカデリー他、全国ロード
ショウとなる。
03月30日(日)
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