ID:47635
On the Production
by 井口健二
[459961hit]

■シャドウハンター、サード・パーソン、ディス/コネクト、飢餓海峡、A.F.O
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『シャドウハンター』
       “The Mortal Instruments: City of Bones”
ニューヨークタイムズ紙などのベストセラーリストにランク
インを果たしたカサンドラ・クレア原作ヤングアダルトファ
ンタシーの映画化。
物語の舞台は現代のニューヨーク・マンハッタン。主人公は
その街の普通の環境の中で育ってきたハイティーンの少女。
ところがその彼女の周囲で不思議な事が起き始める。それは
彼女が無意識に謎の記号を描いたのが発端だった。
しかし彼女はその事実を隠してしまう。そしてその夜、幼馴
染の少年とカフェに寄った帰り、彼女はその記号が看板に浮
かび上がるナイトクラブに誘われるように入場する。しかも
そこで殺人現場を目撃した彼女は…
それを切っ掛けに彼女は、真のニューヨークに潜む魔界へと
足を踏み入れてしまう。そこには人間に紛れて暮らす妖魔が
跋扈し、彼女が母親から受け継いだ血は、その妖魔を退治す
るハンター一族のものだったのだ。
主演は、2012年6月紹介『白雪姫と鏡の女王』などのリリー
・コリンズ。共演に2008年1月紹介『スウィーニー・トッド
/フリート街の悪魔の理髪師』や、『ハリー・ポッター』、
『トゥワイライト』サーガにも出ているジェイミー・キャン
ベル・バウワー。
他に2006年6月紹介『マッチ・ポイント』などのジョナサン
・リース・メイヤーズ、2011年7月紹介『デビルクエスト』
に出ていたというロバート・シーハン、2010年7月紹介『フ
ローズン』などのケヴィン・ゼガーズらが脇を固めている。
監督は2010年『ベスト・キッド』などを手掛けたハラルド・
ズワイト。脚本は、本作と同じドイツのコンスタンティン社
で2013年に製作された3Dアニメーション版“Tarzan”も手
掛けたジェシカ・ポスティゴ・パケットが担当した。
まあ何というか、『ハリー・ポッター』を筆頭にした普通の
若者が実は偉大な力を秘めた家系の末裔で、しかも本人はそ
れを知らずに成長してきたという、典型的なヤングアダルト
ファンタシーの展開の作品。
ただその舞台が現代のニューヨーク・マンハッタンというの
は多少目新しい。特に現代風のビル群が、ファンタシー世界
に変貌して行くヴィジュアルは、CGI−VFXが駆使され
た見ものにはなっていた。
ただ記憶を封じられていた主人公が、それを解除させるなり
万能の魔法を使い始めるという展開は、何か物足りない感じ
もしてしまう。でもこれは多分原作通りなのだろうし、最近
の努力を嫌う若者の風潮に見事に迎合しているのかな。
それが人気を得てベストセラーなのだから仕方のない話だ。
公開は4月9日から、全国ロードショウとなる。
原作の続編“The Mortal Instruments: City of Ashes”の
映画化も同じスタッフ・キャストで進められているようだ。

『サード・パーソン』“Third Person”
2005年11月紹介『クラッシュ』で米アカデミー賞の作品賞と
脚本賞を受賞し、監督賞候補にもなったポール・ハギスによ
る2011年6月紹介『スリー・デイズ』以来となる脚本・監督
最新作。
物語の始まりは、スランプに陥っている初老の作家と奔放な
その愛人。愛人も作家志望で原稿を読んでくれとせがむが、
作家が興味を惹かれるのは肉体関係の方だ。それに愛人には
他にも男がいるらしく、それも気掛かりになっている。
次に登場するのは、イタリアのファッションブランドから新
作のデザインを盗もうとしている男性。彼はふと立ち寄った
バールでロマの女性を目に留める。そして彼女が立ち去った
後に残されたバッグを店に預ける。
ところが再び現れた女性は、バッグに入れた大金が紛失した

[5]続きを読む

03月23日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る