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On the Production
by 井口健二
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■マイヤーリング、ネオ・ウルトラQ、楊家将〜烈士七兄弟の伝説〜、愛しのフリーダ、ブランカニエベス
いう感じの作品。僕は最初の放送時にも観ているが、再度観
ても納得できるものだった。
また、劇中江戸川由利子役=桜井浩子の若々しいというか、
どちらかというと幼い感じの容姿も嬉しかった。なお今回の
カラー化に当っては、桜井さんの記憶や人脈などの協力が大
きかったものだそうだ。
ただしほとんどの場面のカラー化の色彩などは問題なかった
が、中で焚き火の炎には多少違和感が有った。これは、実際
にはゆらぎ程度のものにアニメで色を着けたようで、この辺
が着色の限界かなという感じは持たされた。
でもまあ全体的には落ち着いた色使いで、作品の雰囲気を壊
すこともなく、良好なカラー化と言えるものだ。
ということで新作の3本だが、旧作がいたってシンプルな怪
獣ものであるのに対して、今回の3作では政治問題や男女の
恋愛など、いろいろサブストーリーが満載になっている。そ
れが旧作のファンには多少面倒くさい感じはしてしまうが、
多分これが最近の観客の好みなのだろう。
また第9話の結末では旧作第4話の「マンモスフラワー」を
思い出させたり、いろいろ仕掛けは施されていたようだ。
公開は、東京はTOHOシネマズ日劇にて毎月9日初日1週間の
限定レイトショウ(初日にはトークショウ有り)。その他の
全国TOHOシネマズ15館では、各月9日のみ1回限定のレイト
ショウが行われる。
なお、12月9日からのpart.2では、第10話「ファルマガンと
ミチル」、第4話「パンドラの穴」、第6話「もっとも臭い
島」と旧作第20話の「海底原人ラゴン」
1月9日からのpart.3では、第3話「宇宙(そら)から来た
ビジネスマン」、第5話「言葉のない街」、第1話「クォ・
ヴァディス」と旧作第19話の「2020年の挑戦」
そして2月9日からのpart.4では、第2話「洗濯の日」、第
11話「アルゴス・デモクラシー」、第12話「ホミニス・ディ
グニターティ」と旧作第15話の「カネゴンの繭」が上映され
る。

『楊家将〜烈士七兄弟の伝説〜』“忠烈杨家将”
2012年3月紹介『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』にも描か
れた11世紀の中国・宗時代の実話に基づく物語。
以前の紹介作は、一族の滅亡の危機に楊家の女性たちが立ち
上がるというものだったが、本作はその前のお話。宗の皇帝
に仕える武将一族の楊家では、当主楊業の許、7人の兄弟が
切磋琢磨していた。
その兄弟の中で六男の延昭は郡主の娘と恋仲であったが、そ
の娘は宰相潘仁美の息子豹も狙っていた。そこで娘を巡って
腕比べが実施されることになる。しかし潘家との軋轢を心配
する楊業は息子の出場を禁じてしまう。
それでも会場を訪れていた延昭と七男の延嗣は宗家の息子豹
が禁じられた武器を持っていることを目撃、汚い手を使う豹
に怒った延嗣が壇上で豹を組み伏せてしまう。しかも倒れた
ときの打ちどころが悪く豹が死亡。
この事態に潘家の楊家に対する恨みは増すが、そんな折に隣
国遼の大軍が侵攻中との報が入る。そして総司令を買って出
た潘仁美は楊業に先鋒を命じる。それは死地に向かうのも同
然の危険な任務だった。
しかも戦闘の最中に潘の率いる本隊は撤退。楊業の部隊だけ
が小さな砦に取り残されてしまう。そこで7兄弟が父楊業の
救出に向かうことになるが…
出演は楊業役にベテランのアダム・チェンが扮し、七兄弟に
はイーキン・チェン、ユー・ボー、ヴィック・チョウ、リー
・チェン、レイモンド・ラム、ウー・ズン、フー・シンボー
という中国の人気者が並ぶ。また彼らを纏める母親役には、
2007年3月紹介『イノセント・ワールド』などのシュイ・フ
ァンが扮している。
監督は、ハリウッドで2003年9月紹介『フレディVSジェイ
ソン』も手掛けたロニー・ユー、アクション監督は、2005年
12月紹介『PROMISE』などのトン・ワイが担当してい
る。
圧倒的な大軍に対して少数精鋭で挑むという戦いの映画で、
前半には油袋と火矢を使った奇襲や、中盤では敵が繰り出す
投石器で岩石が着弾するシーンなど迫力の映像が次々に繰り

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11月03日(日)
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