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On the Production
by 井口健二
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■第192回(Star Wars,The Man from U.N.C.L.E.,Into the Woods,The Woman in Black: Angel of Death,Cinderella)
 そしてそのハマーは、5月13日に『ローン・レンジャー』
のプロモーションで来日して記者会見を行うことになってい
るが、実はその前の週の5月7日にはクルーズが『オブリビ
オン』のプロモーションで来日記者会見も予定されており、
日本での接近遭遇もありそうだ。
 まだ2人とも交渉段階ということだが、出来たら実現して
欲しいものだ。
        *         *
 続いては『ローン・レンジャー』ではトント役のジョニー
・デップの情報で、ディズニーが映画化を進めているミュー
ジカル“Into the Woods”への主演が交渉されている。
 物語は、魔女の呪いで子供ができなくなったパン屋の夫婦
が、その呪いを解くために森に入り魔女の要求する品物を集
めるというもの。その森には髪長姫やシンデレラ、ジャック
と豆の木のジャック、それに赤ずきんらの童話の主人公たち
がいて、パン屋の行動は彼らの生活にも影響を与えることに
なる…というものだ。
 監督は、デップとはすでに2011年5月紹介『パイレーツ・
オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』でも組んだことのあ
るロブ・マーシャルで、2003年2月紹介『シカゴ』や2010年
1月紹介『NINE』なども担当したミュージカルのベテラ
ンがデップと本格的なミュージカルに挑むことになる。
 なおデップは主人公のパン屋を演じる計画だが、魔女役に
は2008年『マンマ・ミーア』のメリル・ストリープも交渉さ
れているということで、マーシャル監督は上記の2作でも豪
華な配役を実現したが、今回も森の住人たちでそれが期待で
きそうだ。
        *         *
 昨年9月紹介『ウーマン・イン・ブラック亡霊の館』の続
編が計画され、その出演者に2012年12月紹介『戦火の馬』の
ジェレミー・アーヴァインと、テレビドラマ“Switch”にレ
ギュラー出演しているフィービー・フォックスの起用が発表
されている。
 物語は、前作の原作者であるスーザン・ヒルが新たに書き
下ろしたオリジナル・ストーリーによるもので、その題名は
“The Woman in Black: Angel of Death”とされている。そ
してそのストーリーから前作のストーリー・エディターを務
めたジョン・クロッカーが脚本を執筆したものだ。
 また監督には、2009年に“The Scouting Book for Boys”
という作品のあるトム・ハーパーが起用されることになって
いる。
 因にダニエル・ラドクリフ主演の前作は、全世界の興収が
1億3000万ドルとなる大ヒットを記録したそうで、これは続
編の企画が立てられて当然のものだ。ただし今回の物語は、
舞台が前作から40年後の第2次世界大戦下のロンドンになる
とのことで、配役も一新した作品が制作されるものだ。
 なお作品はカンヌ国際映画祭でプレセールスに掛けられる
とのことで、そこでの契約が上手く行けば日本での公開の可
能性も高くなりそうだ。
        *         *
 最後に3月16日付第189回でも紹介したディズニーがケネ
ス・ブラナー監督で進めている実写版“Cinderella”のタイ
トルロールにリリー・ジェームズという女優の起用が発表さ
れた。
 この作品は、童話に基づく2010年12月紹介『恋とニュース
のつくり方』などのアライン・ブロッシュ・マッケンナの原
案から、2008年1月紹介『ライラの冒険・黄金の羅針盤』な
どのクリス・ウェイツが脚本を担当したもので、前回は一時
発表されていたエマ・ワトスンの降板を紹介していた。
 そして今回起用が決まったジェームズは、昨年4月に紹介
した『タイタンの逆襲』でカロリナという役名で登場してい
たようだが、さてどのような役柄だったか。ただし、昨年の
カンヌ国際映画祭批評家週間に出品された“Broken”という
イギリス作品では、ティム・ロス、キリアン・マーフィに次
ぐ位置でクレジットされていたようで、将来期待の新進女優
のようだ。
 作品は、継母役にケイト・ブランシェットの出演も決まっ
ており、今秋撮影開始で2014年の公開が予定されている。

05月01日(水)
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