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On the Production
by 井口健二
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■初めての告白、オブリビオン、アイアン・フィスト、エンド・オブ・Wハウス、G.I.ジョー2、欲望のバージニア、マーヴェリックス、宿命
見事に描かれている。その空中に浮かんでいるかのような住
居が見事に未来を表現しているものだ。
そして登場する惑星探査船や、冷凍睡眠などのキーワードは
『2001年宇宙の旅』も想起させる。その辺も巧みに描かれた
作品と言えるものだった。
共演は、昨年8月紹介『ウォリスとエドワード』などのアン
ドレア・ライズブロー、同11月紹介『故郷よ』などのオルガ
・キュリレンコ。
他にモーガン・フリーマン、2009年12月紹介『フローズン・
リバー』などのメリッサ・レオ、2006年2月紹介『ファイヤ
ー・ウォール』に出ていたというニコライ・コスター=ワル
ドー、2007年7月紹介『デス・プルーフ』などのゾーイ・ベ
ルらが脇を固めている。
映像的には間違いなく見事な作品で、それにトム・クルーズ
の主演であれば観客は問題なく満足するところだろう。上映
時間も2時間4分をたっぷりと楽しませてくれるものだ。
ただ、僕としては観ていて何箇所かに疑問が生じたもので、
それは自分なりに解釈できたものもあるが、解消できないも
のも残ってしまった。その説明が出来るか否か、日本公開は
5月31日なので、出来たらその前に再度試写を観てその報告
もしたいと思っている。

『アイアン・フィスト』“The Man with the Iron Fists”
今回後で紹介する『G.I.ジョー』にも出演しているラップ
アーティストのRZAが、原作、脚本、監督、音楽、主演した
カンフーアクション作品。
物語の舞台は19世紀の中国。主人公は黒い肌をした名も無い
鍛冶屋。彼の住む村には敵対する2つのグループがあるが、
鍛冶屋は双方から特注の武器の制作を依頼されている。その
くらい腕は良いようだ。
そんな一方のグループの首領に、ある日のこと領主の金塊輸
送の護衛の依頼が来る。ところがその金塊に目の眩んだ部下
たちは首領を殺し、敵対するグループの殲滅と金塊の奪取を
策謀し始める。
この物語に主人公の恋人が身を置く娼館の女主人と館の娼婦
たち。その娼館を訪れた謎のイギリス人。さらに殺された首
領の息子。そして金塊輸送を警護する男女の戦士などが絡ん
で、壮大なアクション絵巻が展開される。
RZAは、1993年に結成された自らリーダーを務めるチームの
名称ウータン・クランが香港映画に由来しているなど、根っ
からのカンフー映画マニアとのことで、本作はその思いの丈
が一杯に詰まった作品と言えそうだ。
ただし、例えば題名は訳せば鉄拳という感じだが、これがま
あアジア映画とはちょっと違った感覚で、その辺ではニヤリ
とさせられる作品にもなっている。しかもそれらが正しく無
邪気さに溢れているのも楽しい作品だ。
共演は、RZAとは2007年12月紹介『アメリカン・ギャングス
ター』で共演してるラッセル・クロウ、2004年4月紹介『キ
ル・ビル』などのルーシー・リュー、次に紹介する『エンド
・オブ・ホワイトハウス』にも出演している韓国系のリック
・ユーン。
さらに、2011年5月紹介『ハングオーバー!!』などのジェイ
ミー・チャン、格闘家で4度の世界チャンピオンに輝くカン
・リー、6度のWWEワールドチャンプのデヴィッド・バウ
ティスタ、2009年2月紹介『新宿インシデント』などのダニ
エル・ユー、カルト女優パム・グリアらが脇を固めている。
またアクション監督を、ジャッキー・チェン、サモハンらと
共に「七小福」の1人だったコーリー・ユンが務め、衣装を
2006年2月紹介『SPIRIT』などのトーマス・チョン、撮影監
督は2000年『東京攻略』のチャン・チーインが担当。
そして撮影は上海、浙江省横店で行うなど、見事に香港映画
の陣容で製作された作品だ。

『エンド・オブ・ホワイトハウス』“Olympus Has Fallen”
2001年『トレーニング・デイ』でデンゼル・ワシントンにオ
スカーをもたらしたアントワン・フークワ監督が、ジェラル
ド・バトラーを主演に迎え、米大統領府ホワイトハウスを舞
台にしたアクション作品。
物語の始りは、1年半前のクリスマスに起きた大統領車の事

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04月30日(火)
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