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On the Production
by 井口健二
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■第190回(Tomb Raider,Carrie,RoboCop,Poltergeist,Hercules,The Machine,The Man from U.N.C.L.E.,The Equalizer,Incarceron)
の起用が発表されている。
ただ配役に関しては、以前にも紹介したようにオリジナル
の公開直後には、ポルターガイストに襲われる一家の長女役
を演じたドミニク・ダンが男友達に殺害されるという事件が
起きており、さらにその後に1986年、88年とシリーズ化され
た全作に連続出演した少女役のヘザー・オルークも、第3作
の完成後に急死するという事態が発生。
このため第3作の日本公開では、『少女の霊に捧ぐ』とい
う副題も付けられたもので、そんな作品のリメイクに挑戦す
る俳優も注目されるところだ。
その他の計画では、パラマウントとの共同製作で、2011年
12月紹介『ペントハウス』などのブレット・ラトナー監督、
昨年2月紹介『センター・オブ・ジ・アース2』などのドウ
ェイン・ジョンスンの主演による“Hercules”や、ヴィン・
ディーゼル主演で、小さな子供と軍用サイボーグが交流する
“The Machine”という作品も報告されているようだ。
* *
一方、2010年11月28日付などで報告した往年のテレビシリ
ーズ“The Man from U.N.C.L.E.”は、元はMGMで製作さ
れたものだが、現在その権利はワーナーが所有している。そ
の映画化に関して新たな動きが出てきているようだ。
その新情報としては、まず監督に2010年1月紹介『シャー
ロック・ホームズ』などのガイ・リッチーの起用が浮上し、
さらに主演にはトム・クルーズの名前が挙がっているとのこ
とだ。
といっても、クルーズとの交渉はかなり初期段階のようだ
が、仮にナポレオン・ソロを演じることになると、『ミッシ
ョン:インポッシブル』に続けてのテレビシリーズの映画化
となる。しかもイーサン・ハントの場合は、テレビシリーズ
の映画化とはいってもそのキャラクターはオリジナルで創造
されたもの。それに対してナポレオン・ソロは、ロバート・
ヴォーンが作り上げたキャラクターを演じることになるもの
で、クルーズにとっては新たな挑戦になりそうだ。
まさに噂だけの情報だが、アメリカのデータベースにも、
「噂」として掲載されており、火のないところに煙は立たな
いのことわざが、瓢箪から駒になる可能性はあるものだ。
* *
もう1本、テレビシリーズの映画化の情報で、すでに3月
1日付第188回などで幾度か紹介した“The Equalizer”の監
督に、2010年9月紹介『クロッシング』などのアントワン・
フークアの名前が浮上してきた。
フークアは、上記の他にも2003年8月紹介『ティアーズ・
オブ・ザ・サン』や、2004年7月紹介『キング・アーサー』
など男っぽい作品が得意の監督だが、実は本作の製作者にも
名を連ねる主演のデンゼル・ワシントンが米アカデミー賞の
主演男優賞を受賞した2001年『トレーニング・デイ』の監督
でもあり、その意味では最強のコンビの復活とも言える。
前回も紹介したように、「ブラックリスト」に提出された
リチャード・ウェンクの脚本を映画化し、製作会社のソニー
ではシリーズ化も見据えているこの計画のキックオフには、
最高の布陣が敷かれることになりそうだ。
因にフークワの作品では、『エンド・オブ・ホワイトハウ
ス』“Olympus Has Fallen”が3月22日全米公開、6月8日
日本公開とされており、今回の“The Equalizer”が完成す
れば、来年中の公開となるものだ。
* *
今回は続報ばかりだったが、最後に新規の計画を一つ。
元ニューラインで2008年1月紹介『ライラの冒険・黄金の
羅針盤』の製作総指揮などを手掛けたプロデューサーのアイ
リーン・メイゼルが、新たに興したAmber Entertainmentと
いうプロダクションで、“Incarceron”及び“Sapphique”
と題されたヤングアダルト・ファンタシーシリーズの権利を
獲得。映画化を進めると発表した。
原作は、イギリス人の作家キャサリン・フィッシャーが、
2007年と2011年に発表したもので、2作はいずれもNYタイ
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04月01日(月)
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