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On the Production
by 井口健二
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■第189回(Interstellar,OZ sq,Legends of Oz,Tunnels,Artemis,Godzilla,The Martian,Cinderella,Frankenstein,Resident Evil 6)
半期の公開を目指して準備中であることが発表されている。
この作品は、ライマン・フランク・ボームの曾孫とされる
作家のロジャー・スタントン・ボームが、シリーズ第1巻の
“The Wonderful Wizard of Oz”及びシリーズの全体からヒ
ントを得て創作した物語に基づき、カンサス州に戻ったドロ
シーのその後の様子が描かれるということだ。
そしてこの作品の声優には、2011年9月紹介『グリー』や
12月紹介『ニュー・イヤーズ・イブ』などのリー・ミシェル
(ドロシー役)を始め、ジム・ベルーシ(ライオン)、ダン
・エイクロイド(カカシ)、さらにパトリック・スチュアー
ト、ヒュー・ダンシー、オリヴァ・プラット、マーティン・
ショートなど錚々たるメムバーが参加している。
因に作品はミュージカルになっており、楽曲はカナダ出身
歌手のブライアン・アダムスが担当。アルバムも作品の公開
に合わせて発売されるようだ。
製作は、元ドリームワークスで2006年“Curious George”
などを手掛けたボニー・ラドフォードが担当し、アニメーシ
ョンの監督は、元ディズニーで『ライオン・キング』『リト
ル・マーメイド』などにも参加のダン・セントピエールと、
『ポカホンタス』などに参加のウィル・フィンという2人の
ヴェテランが手掛けている。
なお作品はすでに完成されているようで、公開が決まって
いなかったもの。今回のディズニー作品の成功がこの作品に
も光を当てたようだ。
* *
ここからは新しい情報を紹介する。
その最初は、昨年12月紹介『レ・ミゼラブル』などを手掛
けるRelativity Mediaから“Tunnels”と題されたファンタ
シー・アドヴェンチャーの計画が報告されている。
物語は、ロンドンの街路の下に巡らされたトンネルを舞台
にしたもので、2人の10代の少年が秘密の住人たちの暮らす
地下世界を発見、その地下世界では住人たちの全員に救いを
もたらすヒーローが待たれていた…というもの。紹介には、
『インディアナ・ジョーンズ』と『ナルニア国物語』の題名
が引用されていた。
原作は、ロデリック・ゴードンとブライアン・ウィリアム
スという2人の作家の手で、Scholastic/Chicken Houseとい
う出版社から刊行されており、原作にはすでに5冊の続編が
発表されて合計100万部が発行されているとのこと。また、
今秋には最終巻となる6冊目の続編が出版予定とのことだ。
従って映画化はシリーズ化も視野に入れて行われている。
なお製作状況は、すでに短編映画作家のアンドリュー・ロ
ベルによる脚本が進められているようで、監督には、2011年
2月紹介『ザ・ライト[エクソシストの真実]』などのスウ
ェーデン出身ミカエル・ハフストロームの契約も発表されて
いる。監督は本国でもファンタシー系の作品を手掛けている
ようで、期待したいものだ。
* *
続けて、上の記事に登場した短編映画作家のアンドリュー
・ロベルにはもう1本。フォックスで“Artemis”と題され
た宇宙が舞台とされるアクション・アドヴェンチャーの計画
も発表されている。
こちらの作品は、上記の説明以上の具体的な内容の紹介は
なかったが、監督には2011年4月紹介『スコット・ピルグリ
ムvs.邪悪な元カレ軍団』などのVFXを手掛けたティム・
ミラーという特撮監督の起用が発表されており、宇宙が舞台
という限りではそれなりの作品は期待できそうだ。
因にミラー監督には、2011年7月紹介『グリーン・ランタ
ン』などのライアン・レイノルズが主演する“Deadpool”と
いうSF映画の計画も進んでおり、他にもコミックスの映画
化など、長編映画の実績がない割には引く手あまたの人材に
なっているようだ。ただし一部には、そのこと自体が驚異的
という記事も見られたが、何か人脈のある人物のようだ。
* *
1月16日付の第185回でも紹介したワーナーが進めている
“Godzilla”のリブートに関して、今月中にも予定されてい
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03月16日(土)
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