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On the Production
by 井口健二
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■GHOST RIDER 2、人生ブラボー!、ハードウェア・ウォーズ、名無しの十字架、ひまわり、牙狼2、アルマジロ、よりよき人生+Oscar/VFX
ケット』などのジュエリー・ル・ブルトン、さらに舞台俳優
のアントワーヌ・ベルトランらが脇を固めている。
脚本と監督は『ロケット』も手掛けているケン・スコット。
本作はケベック州の公用語であるフランス語で製作された作
品で、スピルバーグ率いるドリームワークスが権利を獲得し
て英語によるリメイクも進められているものだが、原作に感
動したスピルバーグは、スコット監督にリメイクへの続投を
依頼しているそうだ。
子沢山の父親の話というのは、日本でも高視聴率のテレビ番
組もあるようだが、この人数は正に桁違い。実に上手いとこ
ろに目を付けたものだと感心した。しかも基本はコメディだ
が、それをドタバタにせずに丹念に人生模様を描いて行く。
しかも社会風俗も巧みに織り込む辺りは見事としか言いよう
のない作品だった。
こういう作品に出会えてありがとうと言いたくなる作品だ。
それにしても、すでにハリウッドリメイクが進められている
作品だが、そのリメイクでもサッカー選手で行けるのかな。
サッカーファンとしては、その辺もちょっと気になるところ
だ。
『ハードウェア・ウォーズ』“Hardware Wars”
1977年、本家『スター・ウォーズ』が公開された翌年に発表
され、ジョージ・ルーカス本人がインタヴュー番組の中で、
「お気に入りのパロディ作品」と名指しした名作が、日本で
来年1月にDVDリリースされることになり、サンプル盤を
鑑賞した。
本作の映像は何度か観たことがあるが、全編を通して観るの
は初めてかもしれない。内容は予告編の体裁をとっており、
『スター・ウォーズ』の人物紹介や名場面がパロディになっ
ているものだ。しかも、登場する宇宙船などが題名の通りの
ハードウェア(家電製品)になっている。
製作・脚本・監督は、1970年代に『セサミストリート』のア
ニメーターとして業界入りしたというアーニー・フォセリア
ス。彼はこの後、1983年『ジェダイの復讐』では声優を務め
たり、挿入曲のアレンジを担当したりもしているようだ。
他にも1985年にティム・バートンが監督した『ピーウィーの
大冒険』の監督を最初に依頼されたが断ったとか、『エド・
ウッド』の音響効果や『マーズ・アタック!』の声優なども
担当したという情報がプレス資料に紹介されていた。
つまり、ティム・バートンとの関係も深い才人の作品という
ことだ。
なお今回観せてもらったサンプル版は13分の本編と日本版の
予告編だけだったが、1月30日にリリースされる商品には、
インタヴュー番組をパロディにした映像や海外での予告編な
ど41分が特典映像として添付されるようだ。
『名無しの十字架』
実は12月1日に公開が始まっている作品だが、公開ギリギリ
に試写が行われて、しかもちょっと気になる作品だったので
紹介しておく。
キックボクシングが主題の作品で、基本的に格闘技にはあま
り興味がないので、さほど期待するでもなく観に行ったもの
だが、物語は意外な展開で期待以上の作品になっていた。
主人公は横浜でプロレスショップを営む男性。その男性は裏
でちょっと危ないヴィデオの取引も手掛けていたが、それも
彼自身の一線は守っていたようだ。しかし借金で首が回らな
くなり、3000万円で買い手のいる、ある幻のヴィデオの追跡
に乗り出すことになる。
その幻のヴィデオとは「虎対人間」の死闘を撮影したという
もの。情報では闘った人間は死亡したと言われ、彼の一線は
そのようなSnuff作品は扱わないとしていたものだ。しかし
背に腹は代えられない主人公はそのヴィデオを探し始める。
そしてそれは彼を闇の世界に引きずり込むことになる。
と言っても別段超常的なお話が始まる訳ではないが、その状
況が意外とシュールで、なかなか面白い作品だと感じられた
ものだ。
出演は、北区つかこうへい劇団出身で今年2月紹介『僕等が
いた』などに出ている神尾佑、2006年9月紹介『アジアンタ
ムブルー』などの松尾れい子、元ムエタイ世界ライト級王者
の小林聡。
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12月02日(日)
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