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On the Production
by 井口健二
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■バイオハザードV、天心の譜、Tiger & Bunny、ウーマン・イン・B、LIFE OF THE DEAD、388、ワーキング・ホリデー、BUNGO+Godzilla
き、そのクルーが2006年から「コバケンとその仲間たち」の
リハーサル風景の撮影を許され、その成果として得られたの
が本作とのことだ。実際に本作には彼らの撮影した映像が、
上映作品の半分近くに使用されているそうだ。
という作品だが、以前の作品も一応全国公開はされているも
のの、認知度はスペシャルオリンピックスと同様に高くはな
いとのことで、本作では前作からの間隔も短いことから、製
作形態や配給体制も変えて公開が行われるようだ。試写後に
は、製作者と監督から「よろしくお願いします」という特別
の挨拶もされてしまった。
内容は、当然健常者である我々が考えるべき問題であるし、
これはできるだけ多くに人に見てもらいたい作品だ。なお、
公開は、東京はシネマート新宿、大阪はシネマート心斎橋な
どで10月20日から全国順次ロードショウとなる。
因に本作監督の小栗謙一は、2008年9月紹介『TOKYO JOE』
の監督もしていた。

『Tiger & Bunny: The Beginning』
サンライズ企画・原作・制作によるヒーローアニメーション
・テレビシリーズからの劇場版第1作。
物語の背景は、何時とは知れない近未来のシュテルンビルト
という名の大都市。そこにはNEXTと呼ばれる様々な超能力を
持った男女のグループがいて、彼らは日夜、街の平和を守っ
ていたが…。
そのヒーローたちにはそれぞれスポンサーが付いて、そのコ
スチュームには企業のロゴマークが貼られている。そして彼
らの活動は事件のたびにテレビで独占生中継され、その活躍
ぶりにはポイントが付与されて年間最優秀ヒーローが選ばれ
るのだ。
そんな中で主人公のワイルドタイガーは、少し落ち目のヒー
ロー。しかも彼の所属する会社が買収され、新会社は彼に新
人と組むことを命じる。しかしその新人バーナビーは、優秀
だがかなり思い上がりの嫌味な奴だった。
そして街のシンボルである「スタチュー・オブ・ジャスティ
ス」が奪われ、彼らは超能力を持つ悪のNEXTと戦うことにな
るが、彼らには敵の持つ超能力すら判っていなかった。それ
でも彼らは視聴者のため戦わなくてはならないのだ。
テレビシリーズの制作前には、日経新聞にスポンサー企業の
募集広告が出されたということで、ヒーローたちのコスチュ
ームにはかなりのナショナルスポンサーのロゴが並ぶ。そん
なことでも笑いを誘う中で、友情や信念や、そして少し上り
坂を過ぎた大人には身につまされる物語が展開される。
なお物語は、テレビシリーズの第1話と第2話に基づくもの
で、そこに新たな事件やキャラクターが登場して、今まで語
られていなかった物語が繰り広げられているものだ。これは
テレビシリーズを観ていなかった人にも判り易い作品となっ
ている。
脚本は、テレビシリーズのストーリーディレクターを務めた
西田征史。監督はテレビシリーズの第1話及び第2シーズン
のオープニングを手掛けた米たにヨシモトが担当している。
僕は、日本製のテレビアニメーションはめったに観ない人間
だが、本作はサンライズらしい捻りも効いた作品で、これは
存分に楽しめた。なお来年には新作の劇場版第2作も公開さ
れるようで、その作品も楽しみに待ちたいものだ。

『ウーマン・イン・ブラック亡霊の館』
                “The Woman in Black”
2011年7月紹介『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』でシ
リーズを完了したダニエル・ラドクリフが、単独で主演した
ゴシック・ホラー作品。
「ハリポタ」以外のラドクリフ主演作品では、2007年11月に
『ディセンバー・ボーイズ』も紹介しているが、本作は人気
シリーズ完結後の新たな出発となるものだ。その作品に俳優
は「ハリポタ」とも似た雰囲気のあるゴシック・ホラーを選
んだ。
物語の背景は、自動車がようやく普及し始めた時代のイギリ
ス。ロンドンで弁護士事務所に勤める主人公は、田舎町で先
日死去した婦人の遺産整理の仕事を命じられる。そのため列
車を乗り継ぎ、田舎町の寂れた駅舎に降り立った来た主人公

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09月16日(日)
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