ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460095hit]
■ユナイテッド、Green Days、ウォーキングデッド2、籠の中の乙女、アイアンガール、足立正生、スノーホワイト、アベンジャーズ+Mad Max
そこで中に使われている歌もその時代の韓国でのヒット曲の
ようだが、そこにはいわゆるK-popではない曲が選ばれてお
り、それも現代の大人と若者が共通にノスタルジーを感じら
れるもののようだ。
それらの曲は僕には馴染みのないものだったが、それでも何
となく懐かしさを感じられる楽曲で、その辺には日韓の共通
する何かがありそうな感じもした。そんな親近感も得られる
作品だった。
なお本作は、韓国では興行形態の問題などから3日間で公開
が打ち切られたそうだ。しかしその上映が芸術専門映画館や
地方では市民の上映会などによって続けられ、徐々に国民的
支持が広がったとのこと。
そのため上映では、監督が感謝の気持ちを込めてプレゼント
を用意しており、今回の試写会で僕は制作に使用された手書
きの作画紙と鉛筆を受け取った。そんな監督の心遣いも感じ
る作品だった。
監督は、アン・ジェフンとハン・ヘジン、脚本は2005年4月
紹介『初恋のアルバム』などのソン・ヘジン。声優は、テレ
ビドラマ『美男<イケメン>ですね』などのパク・シネと、
2006年5月紹介『僕の、世界の中心は、君だ。』などに出演
のソン・チャンウィらが担当している。
『ウォーキング・デッド:シーズン2』
“The Walking Dead: Season 2”
昨年12月に紹介したシーズン1(全7話)に続くシーズン2
(全13話)をDVDで鑑賞した。
前シーズンの最後で都会を脱出した生存者のグループは、最
後の望みの綱と考えられる軍の基地を目指しているが、ハイ
ウェイの走行は放置された自動車の列に阻まれる。そこでU
ターンを検討していた彼らの許にウォーカーの群れが押し寄
せて来る。
その群れを車体の下などに隠れてやり過ごそうとしたグルー
プだったが、ウォーカーの一部がそれに気付き、森に逃げた
グループの1人が行方不明になってしまう。その行方を探す
主人公たちはやがて人里離れた農園に暮らす一族と遭遇する
が…
シーズン2はほぼこの農園を舞台にして、極限状態に生きる
人々の新たな人間模様が描かれて行く。そこにはシーズン1
から続く危険な三角関係や、新たに誕生する恋愛も描かれ、
そして人々には究極の選択も迫られる。
背景にあるのはゾンビが徘徊する異常なシチュエーションだ
が、そこに描かれるのは盲信や嫉妬など人間が持つ普遍的な
姿だ。しかもそれらが異常なシチュエーションの中で、そこ
から遊離することなく描かれる。その点がこのシリーズの見
事なところだ。
主演はシーズン1に引き続いて2003年4月紹介『ギャングス
ターNo.1』などに出演のアンドリュー・リンカーン、2011年
7月紹介『ゴーストライター』などに出演のジョン・バーン
タル、今年4月紹介『フェイシズ』などに出演のサラ・ウェ
イン・コーリーズ。
他に、2006年5月紹介『サイレントヒル』などのローリー・
ホールデン、韓国ソウル出身のスティーヴン・ユン、1999年
生まれのチャンドラー・リッグスらがレギュラー出演。今回
はユン扮するグエンにもかなり見せ場が用意されていた。
またシーズン2からは、2006年3月紹介『カサノバ』などに
出演のローレン・コーハン、2006年7月紹介『グエムル』で
米軍医役を演じていたスコット・ウィルスンらが新登場して
いる。
なお本シーズン2は、日本では6月にDVDリリースされる
ものだが、さらにアメリカでは今秋からのシーズン3の放送
も決定されている。シーズン2の最終話にはその予兆も描か
れた。
『籠の中の乙女』“Κυνόδοντας”
2009年に製作、カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」グラン
プリやアメリカアカデミー賞外国語映画部門ノミネートにも
輝き、日本ではR18+指定で公開される問題作。
物語の舞台は広い芝生の庭やプールもある邸宅。その家で、
年頃の姉妹と弟の3人はなに不自由のない暮らしを送ってい
る。そこには定期的に弟の性を処理する女性もやってくる。
しかしその女性のもたらすものは、徐々に姉妹弟に変化を与
えて行く。
[5]続きを読む
06月03日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る