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On the Production
by 井口健二
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■50/50、家族の庭、牙狼、スパイキッズ4D、フェア・ゲーム、スクリーム4、第7鉱区、私だけのハッピー・エンディング+Lone Renger
問題として捉えられる部分も多いし、10人近い登場するキャ
ラクターの中には、自分の周囲に思い当たる人物もいたりも
する。そんな親しみやすさ感じられる作品でもあった。
出演は、2005年5月紹介『ホット・ファズ』などのジム・ブ
ロードベント、ルース・シーン、レスリー・マンヴィル、ピ
ーター・ワイト、オリヴァー・ルマン、カレーナ・フェルナ
ンデスらのマイク・リー監督作品の常連に加え、『ハリー・
ポッター』シリーズのミスター・フィルチ役デイヴィッド・
ブラッドリーが初参加している。
マイク・リー作品は、僕は上記の受賞作以降は観ていなかっ
たが、一見普遍的な日常を描いているようで、その裏に潜む
非日常的な事象を鮮やかに描き出す。それは淡々とした描き
方ながら一瞬もスクリーンから目が離せなくなる。そんな見
事な演出の作品だった。

『牙狼<GARO>〜MAKAISENKI〜』
2005−06年に放送され、昨年7月に劇場版『GARO THE MOVIE
3D : RED REQIEM』を紹介している雨宮慶太原案・総監督に
よるダークヒーロー・シリーズが、再びテレビシリーズとし
て製作され、その第1話、第2話の試写が行われた。
物語は、ホラーと呼ばれる人間の邪心に取り付く魔獣が跋扈
する世界を背景に、その魔獣を退治する魔界騎士と呼ばれる
ダークヒーローの活躍を描く。そして本作では、以前の劇場
版で活躍を認められ昇進した主人公にも危機が訪れ、その謎
を巡って物語が進むようだ。
主演はシリーズ通じての小西遼生。他にヒロイン役の肘井美
佳、影山ヒロノブ(声優)、蛍雪次朗らが前シリーズに続け
て登場。さらに『ウルトラセブン』のひし美ゆり子がセミレ
ギュラーで新登場している。
また、今回試写された中にはいなかったが、映画版に登場し
ていた松山メアリ、倉貫匡弘らもレギュラー出演しているよ
うだ。他に、中村織央、藤田玲、さとうやすえ、山本匠馬ら
の名前がプレス資料のレギュラー欄に記載されていた。
そして第1話「火花」では、ゲストに竹中直人が登場。怨念
のこもったシガレットライターを手にした男の行う残虐行為
の有り様が描かれる。ここではCGIによる闘いの模様や、
吹き替えを巧みに編集した竹中のアクションも面白かった。
次の第2話「街灯」は、広田レオナのゲスト出演で、若い男
性ばかりを襲う女の姿と、その意外な目的などが描かれる。
さらにそこには、主人公を慕うヒロインの行動なども絡んで
くるものだ。
ただまあ、物語は『仮面ライダー』や『戦隊シリーズ』とさ
ほど変りはないものだが、竹中や広田のような曲のあるゲス
トの演技も楽しめるもので、特に竹中の小心者が魔界の力を
得て変貌する演技などはそれなりのものになっていた。
なお本シリーズは、10月からテレビ東京系の深夜枠で放送さ
れる予定のものだが、その前の9月24日から東京、大阪、愛
知、北海道、福岡の5都市限定で、全12話が3話(72分)分
ずつ4回に分けて先行上映されることになっており、ファン
は一足先に楽しめるようだ。

『スパイキッズ4D/ワールドタイム・ミッション』
     “Spy Kids: All the Time in the World in 4D”
2001年から3年連続で、3作品が製作・公開されたロベルト
・ロドリゲス監督によるファミリー・スパイアクションシリ
ーズ(紹介は2002年9月と2003年9月)の再開第4作。
今回の物語の中心になるのはウィルソン一家の双子の姉弟。
テレビ俳優のパパは「スパイハンター」という番組で頑張っ
ているけど、お陰で子供たちとは遊ぶ暇もない。そんなパパ
が再婚したママは専業主婦のはずだけど、何か隠しているよ
うだ。
そのママは、実はスパイ組織OSSの敏腕エージェントだっ
たが、パパと結婚して臨月のお腹で悪人チックタックを逮捕
した日にスパイを引退した。でもそのことはパパにも内緒の
こと。それは、国家機密と家族の安全を考えてのことだった
が…
ところが赤ん坊も無事産まれて1年が経った頃、突然世界の
時間の流れがおかしくなり、タイムキーパーと名乗る男から

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09月11日(日)
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