ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460137hit]

■ジョン・レノンNY、天国からのエール、トランスフォーマーズ/DSM、こち亀、ピラニア、一命、この愛のために撃て+Akira/Godzilla
それよりも、最初のバンド結成までの経緯や主人公の親友へ
の想いなども要領よく纏めた脚本を誉めるべきだろう。その
脚本は、2003年『g@me』などの尾崎将也と、テレビアニ
メ『クレヨンしんちゃん』などを手掛けるうえのきみこが担
当している。
監督は、金子修介、市川崑、犬童一心作品などの助監督出身
で、本作が劇場映画デビューの熊澤誓人。
出演は、阿部寛、ミムラ、桜庭ななみ、矢野聖人、森崎ウィ
ン、野村周平。他には、主に沖縄の俳優が脇を固めている。
また主題歌を「ステレオポニー」が担当している。
なお、映画の企画は仲宗根氏が存命中にスタートしたそうだ
が、氏はそのクランクインを見ずに他界。そして撮影は昨年
の10月、実在の人物が亡くなってから1年も経たない内に、
その人が実際に活動した場所で行われたそうだ。

『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
          “Transformers: Dark of the Moon”
先月、特別映像の報告をしたCGIアクション作品の全編の
試写が行われた。
それでまあ書きたいことはいろいろあるけれど、取り敢えず
1960年代末のその時のことを記憶している者としてはニヤニ
ヤというか、微妙なところもいろいろあって、それは面白く
も観られたところだ。
そこには前回も書いた日本国民とアメリカ国民の違いによる
ところも出てきそうだが、例えば邦題と原題の微妙な違いも
面白く思える。実際に「ダークサイド」という言葉は英語の
台詞にも出ていたが、その現実との違いも面白かった。
さらに当時の映像が途切れる展開では、実際に登場するアー
カイブ映像との意味の違いも、判る人には面白いものだ。そ
こには怒る人も居るかも知れないが、その辺は本作はフィク
ションなのだということで了解したい。
そんなこんなで、特にプロローグの展開には、僕はニヤニヤ
し通しだった。何れにしてもいろいろ登場するアーカイブの
映像は、僕には懐かしさもあって楽しめた。そしてその「事
実」のすべてが隠されていたというのが、本作の背景の物語
となる。
こうして物語は現代となるのだが、そこからはまあCGI=
VFXを満載したアクションの連続で、ここは文句なく楽し
みたいものだ。特に本作ではそれが3Dで展開され、そのリ
アルさというか迫力もなまじではなかった。
物語の中心は、過去2度の戦いで大活躍して人類を救った主
人公とオートボットたちだが、その後のオートボットたちは
アメリカ政府の秘密部隊として全世界で活躍するのに対し、
人間の主人公はオバマ大統領から勲章を貰っただけ。
そして社会人となった主人公は、新しい恋人もでき、まずは
就活に専念していたのだが、そこに再びディセプティコンの
脅威が訪れる。ところがそれを政府に知らせようとした主人
公は門前払いされてしまう。そこには政府が40年間ひた隠し
にして来た事実があった。
こうして地球人類は、絶対的な強さを獲得した新たなディセ
プティコンの脅威に晒されることになるが…
出演者と監督、脚本については前回紹介した通りだが、他に
トランスフォーマーのヴォイスキャストとして、前作からの
ヒューゴ・ウィーヴィングと、新たにレナード・ニモイが登
場するのもファンには嬉しいところだ。

『こちら葛飾区亀有公園前派出所THE MOVIE
               /勝どき橋を封鎖せよ!』
1976年から35年に亙って連載(継続中)され、ギネスにも登
録されている秋元治原作コミックスの映画化。因に本作は、
2009年にTBS系列で放送されたドラマの映画化でもあり、
主演の香取慎吾以下のキャストがテレビと同様に出演してい
る。
僕は原作は数回目にした程度だし、テレビドラマも観ていな
い。でも内容は大体想像できたし、一般的に日本映画はこの
手のギャグコメディをバランス良く撮るのが下手だから、余
り期待はしていなかった。
ところが映画を観ていて、これが実に上手く填められてしま
ったものだ。
物語は、亀有公園前派出所に勤務する両津勘吉巡査の非日常

[5]続きを読む

07月17日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る