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On the Production
by 井口健二
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■エンディングノート、デビル、カンフー・パンダ2、朱花の月、ナッシュビル、グリーン・ランタン、ワイルド・スピード5+訃報
理と判断。一部を脚本家や監督を選考して映画化を任せるこ
とにしたものだ。
そしてその第1弾に抜擢されたのが、脚本家は2009年6月紹
介『30デイズ・ナイト』などのブライアン・ネルスンと、
監督は2003年3月紹介『●REC』のアメリカ版リメイクを
手掛けたジョン・エリック・ドゥードル。期待の新鋭が起用
された感じだ。
出演は、2011年1月紹介『お家をさがそう』などのクリス・
メッシーナ、2008年5月紹介『アクロス・ザ・ユニバース』
に出演のローガン・マーシャル=グリーン、前回紹介『復讐
捜査線』などのボヤナ・ノヴァコヴィッチ。
さらに、2003年『ミスティック・リバー』などのジェニー・
オハラ、2005年『(500)日のサマー』などのジェフリー・エ
アンド、1996年『ザ・ロック』などのボキーム・ウッドバイ
ン、2008年『デス・レース』などのジェイコブ・バルガスら
が共演している。
上映時間は80分の作品だが、見せ場はたっぷりと設けられて
いる。この調子で第2弾、第3弾も早く観たいものだ。

『カンフー・パンダ2』“Kang Fu Panda 2”
2008年5月紹介『カンフー・パンダ』の続編。
前作で龍の戦士に選ばれ、村を守って活躍したパンダのポー
はその後も‘マスター・ファイブ’の仲間と共に鍛練に励ん
でいたが、シーフー老師の求める「内なる平和」がなかなか
会得できない。
そんな時、孔雀城の異変が伝えられる。それはかつてその城
の主だった両親に反抗して追放されていたシェン大老が舞い
戻り、カンフーを打ち破る新たな兵器で世界征服を企んでい
るというものだった。
そこでシーフー老師はポーと‘マスター・ファイブ’に出動
を命じるが、新たな兵器への対抗手段は見出せない。しかし
老師は「内なる平和」があれば大丈夫だというのだが…。一
方、ポーは敵の持つ印から何かを思い出そうとしていた。
カンフーの前に銃器が登場してその行く末に暗雲が漂い始め
る。それは現実の世界でも同じことだから、お話としては理
解しやすい展開だ。そこに今回は、ポーの出生の秘密などが
絡まってくる。
ただし、今回は出生の秘密が完全に明かされるまでは描いて
おらず、その辺は多分次回“Kang Fu Panda 3”でのお話に
なりそうだ。
声優は、アメリカ版では前作と同じくジャック・ブラック、
アンジェリーナ・ジョリー、ダスティン・ホフマン、ジャッ
キー・チェン、セス・ローゲン、ルーシー・リュー。それに
今回はゲイリー・オールドマン、ミシェル・ヨー、ジャン=
クロード・ヴァン・ダムら、錚々たる顔(声)ぶれが並んで
いる。
とは言うものの日本公開は主に吹き替えで行われ、そちらは
山口達也、笹野高史、木村佳乃、MEGUMIらの顔(声)ぶれに
なっていた。
監督は前作のストーリー部門のヘッドを務めたジェニファー
・ユー・ネルスンが担当し、脚本は前作に引き続いてジョナ
サン・エイベルとグン・バーガーが担当している。
かなり思わせぶりにポーの故郷の話が登場する割りには、本
作は真のその場所に至るまでの話にはなっておらず、その辺
は繋ぎの展開という感じもした。早く“Kang Fu Panda 3”
を観せて貰いたいものだ。

『朱花の月』
2010年8月紹介『玄牝』などの河瀬直美監督による新作。本
作は今年のカンヌ国際映画祭で、パルム・ドール受賞のテレ
ンス・マリック、2008年11月紹介『ロルナの祈り』などのダ
ルデンヌ兄弟らが集ったコンペティション部門に選出上映さ
れた。
主人公は、飛鳥地方の集落に最近引っ越してきた工芸作家の
男性。そこは人付き合いの上手くない彼がようやく見つけた
自分の居場所だった。そして彼は、かつて同級生だった女性
と再会する。その女性は染色家で、地元PR誌の編集者の男
性と同棲していたが…
題名の「朱花」は、映画では「はねづ」とルビが振ってあっ
たが一般的には「はねず」、漢字も「朱華」または「唐棣・
棠棣」などとされているものが多いようだ。そしてその意味
も、万葉集に出てくる言葉だが「庭梅か」とされている程度
で確定されていない。

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07月03日(日)
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