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On the Production
by 井口健二
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■コロンブス永遠の海、ノン、バレンタインデー、昼下がりの情事、しあわせの隠れ場所、鉄拳、月に囚われた男、トイ・ストーリー(3D)
かったが、本作と上記の『コロンブス…』を観て印象を新た
にすることができた。これも映画の効用と言えるものだ。
出演者では、『コロンブス永遠の海』でナレーターと館長役
を務めていたルイーシュ・ミゲル・シントラが少尉の役に扮
し、彼が語る各歴史のエピソードの中にも登場する仕組みに
なっている。
他に、オリヴェイラ監督1997年作品『世界の始まりへの旅』
にも出演のディエゴ・ドリアらが登場している。
現在100歳を超えても元気な監督が、20年前に作った作品と
いうことで、さらに精力的な作品になっているが、映画の中
の戦闘シーンでは1200人のエキストラと350頭の馬が登場し
ているそうで、当時すでに80歳の監督の作品とはとても思え
なかった。

『バレンタインデー』“Valentine's Day”
1990年『プリティ・ウーマン』などのゲイリー・マーシャル
監督が、2月14日一日にロサンゼルスで起きる出来事を描く
アンサンブル劇。
男女が恋心を告白する日。女から男へというのは日本だけの
決まりようで、この映画に描かれたアメリカの様子では、男
性から「特別」な女性への愛の告白をする日となっているよ
うだ。そんないくつもの愛の告白が描かれて行く。
そこにはその想いが成就するものもあれば、それをきっかけ
に思いも拠らない事態に発展してしまうものもある。そして
それが永遠に続くものであったり、乗り越えていかなければ
ならないものであったり、また時間が解決してくれるもので
あったりもする。
そんな様々な恋愛模様が綴られて行く。それは、個々の物語
は一々書き出せるようなものでなくても、その当事者にとっ
ては、もしかしたら一生で一度かも知れない重要な物語ばか
りだ。そんな素敵なラヴストーリーが綺羅星のようなスター
たちによって描かれる。
出演は、オスカー俳優のキャシー・ベイツ、ジェイミー・フ
ォックス、シャーリー・マクレーン、ジュリア・ロバーツを
始め、『シカゴ』でノミネートのクィーン・ラティファと、
『レイチェルの結婚』でノミネートのアン・ハサウェイ。
他に、『シン・シティ』のジェシカ・アルバ、『NEXT』
のジェシカ・ビール、『イエス・マン』のブラッドリー・ク
ーパー、『フェースト』のエリック・デイン、『魔法にかけ
られて』のパトリック・デンプシー。
さらに『プリティ・プリンセス』のヘクター・エリゾンド、
『スパイダーマン3』のトファー・グレイス、『デアデビル
/エレクトラ』のジェニファー・ガーナー、『バタフライ・
エフェクト』のアシュトン・カッチャー。
『トワイライト』のテイラー・ロートナ、『ビバリーヒルズ
・チワワ』のジョージ・ロペス、『誰かが私にキスをした』
に出演のエマ・ロバーツ、“Aliens in the Attic”のカー
ター・ジェンキンス、そしてシンガー・ソングライターのテ
イラー・スィフト。
物語の中には、日本人とは感覚の違うものもあるかも知れな
いが、数ある中には自分にも当てはまるものがきっとある。
そんな感じのする作品だ。

『団地妻 昼下がりの情事』
「ロマンポルノRETURNS」と題された企画シリーズの
第1弾。
1971年11月20日にスタートした「日活ロマンポルノ」。その
第1弾として製作された内の1本が、西村昭五郎監督、白川
和子主演による「団地妻 昼下りの情事」。それと同じ題名
を冠された作品が、新たなスタッフ・キャストで再製作され
た。
団地暮らしの若夫婦。しかし夫は仕事に追われて過労気味、
夜の生活では前技も疎かで妻を充分に満足させることもでき
ない。そんな妻が夫の留守中に何をしているか…。そんな団
地妻の生態が描かれる。
とは言うものの、オリジナルはかなり凄絶なお話で話題にな
ったものだが、それに比べると本作は普通のピンク映画とい
った程度。でもまあ、題名をそのまま映画化するとこの方が
正しいような気もするし…。オリジナルのファンとの間で評
価が分かれそうだ。
本作の監督は、2008年5月紹介『落語娘』や、1990年公開と

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01月31日(日)
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