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On the Production
by 井口健二
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■ミーシャ、新宿インシデント、パニッシャー、レイン・フォール、太陽のかけら、今度の日曜日に、GOEMON
て主人公は徐々にその地位を上げて行くことになるが…
この主人公をジャッキー・チェンが演じ、いつものコミカル
さを封じたリアルな闘いが繰り広げられる。しかもそれは、
日本での公開がR−15指定になるほどの過激な演出となって
いるものだ。
監督脚本は、アンディ・ラウ主演の青春映画なども手掛ける
イー・トンシン。共同脚本に『セブンソード』などのチュン
・ティンナムが参加して、日本人としてもかなり緊張する物
語が展開されている。
共演は『香港国際警察』のダニエル・ウー、『風雲ストーム
ライダース』のシュー・ジンレイ、『墨攻』のファン・ビン
ビン。そして日本側から竹中直人、加藤雅也、故峰岸徹らが
登場する。
因にこの作品は、中国本土では公開中止になったそうで、そ
の理由は過激な暴力描写とのことだが、中国人が日本で凶悪
犯罪を起こしているという物語が、北京政府の気に触ったと
いう説もあるようだ。
『パニッシャー:ウォー・ゾーン』
“Punishaer: War Zone”
1974年にスタートしたマーヴェル・コミックスを原作とする
映画化作品。
同じ原作からは、1989年と2004年にも映画化があるが、今回
は04年作の続編という位置付けのようだ。ただし主演には、
89年作ドルフ・ラングレン、04年作トマス・ジェーンに替っ
て、テレビドラマ“Roma”が評判のレイ・スティーヴンスン
が新登場している。
物語は、日本の『必殺仕事人』と同じく、司直の手の届かな
い巨悪に鉄槌を下す闇の仕置人を主人公としたもので、特に
アメリカでは、司法取り引きによって仲間を売れば死刑囚で
も罰を免れるという現実が背景となっている。
なお本作では、闇の仕置人パニッシャーの出自などは省略さ
れているが、取り敢えず悪党どもをバッタバッタと倒して行
く展開はすぐに理解できるし、その存在が警察にとっては目
の上の瘤にはなるものの、警察側にも理解者が現れることは
容易に理解できるものだ。
そして今回のお話は、ハンサム・ビリーの異名を持つマフィ
アの殺し屋と、その弟でその名もルーニー・ジムを敵役に、
大量殺戮武器の密輸入を企むテロリストや、当然FBIなど
警察関係も絡んでの大アクションが展開される。
さらに今回は、パニッシャー自身にもある出来事から葛藤が
生じており、それもあっての後半は、復讐に燃えるハンサム
・ビリーが町中の悪党どもを結集してパニッシャーに集団戦
を仕掛けるという…まさに戦争の火蓋が切って落とされる展
開になる。
その1対20〜30人の闘いは、元プロのマーシャルアーツ格闘
家で、ハリウッド映画のスタントウーマンとしても活躍して
きた本作の女性監督レクシー・アレクサンダーが見事に映像
化している。さらに、本作の製作はゲイル・アン・ハードが
担当の女性2人が仕掛ける作品だ。
それにしても演じられるアクションは、まさに現実ならこう
なるだろうというリアリティと、さらにオリジナリティに溢
れたもので、従来の格闘技アクションとは一線を画した強烈
なものとなっている。因に本作の公開は、R−15指定とされ
ているものだ。
共演は、ビリー役に『300』のドミニク・ウェスト、ジム
役に『グリーンマイル』のダグ・ハッチンスン、他に『バイ
オハザード』のコリン・サーモン、『ランボー最後の戦場』
のジュリー・ベンツ、『氷の微笑』のウェイン・ナイトらが
出演している。
『レイン・フォール』
元CIAの極東エージェントだったとされる作家のバリー・
アイスラーが2002年に発表した小説の映画化。脚色と監督は
オーストラリア人のマックス・マニックス。製作会社はハリ
ウッドのソニーピクチャーズという作品だが、実は日本資本
で作られており、国籍は日本映画となっている。
日系アメリカ人の暗殺者が東京に現れる。それを追うCIA
の捜査員たち。しかし暗殺者は着実に仕事を為遂げて行く。
しかもその標的は、官吏でありながら汚職で私腹を肥やして
いたような連中。そして3人目の標的が暗殺されるが…
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02月22日(日)
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