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On the Production
by 井口健二
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■デイ・オブ・ザ・デッド、レッドライン、カンフー・パンダ、12人の怒れる男、1000の言葉よりも、小さい赤い花、TOKYO!
知られる人物だが、その他にスタントマンとして、2003年の
『デアデビル』『ランダウン』や、2006年『M:i:V』などに
も参加しているようだ。
一方、出演者では、日本で知られるスター俳優はあまりいな
いようだが、中で主人公ナターシャを演じているナディア・
ビョーリンは、1965年に放送開始の長寿シリーズ“Days of
Our Lives”で、1999年から現在までレギュラーを務めてい
るそうだ。
他に、2006年『スネーク・フライト』のネイザン・フィリッ
プス、『ソウ3』『ソウ4』のアンガス・マクファデンらが
共演している。
でも、この作品で本当の話題になりそうなのは、出演者より
出演車の方で、ここにはエンツォ・フェラーリ、フェラーリ
F430、アストン・マーティンV12ヴァンキッシュ、フ
ォードGT、ディアブロ、ムルシエラゴ、メルセデス・ベン
ツSLRマクラーレン、サリーンS7、ポルシェカレラGT
などの名車がずらり並んでいる。外車マニアはそれを観るだ
けでも楽しめそうだ。

『カンフー・パンダ』“Kung Fu Panda”
『シュレック』などのドリームワークス・アニメーションの
今年の新作。中国奥地の村を舞台に、ひょんなことから村の
平和を守る「龍の戦士」に選ばれたパンダが、自らを見つめ
直し使命に目覚めて行く姿が描かれる。
パンダのポーは、食べることが大好きで、かなりメタボな若
者。しかし夢の中では、トラ、ヘビ、サル、カマキリ、ツル
の戦士たちと共に、村を守るカンフー・ヒーローとして活躍
していた。
でも現実は、父親(大型の水鳥?)が営むラーメン屋の手伝
いながら、いつもはぐうたらと暮らしていたポー。そんな彼
の住む村には伝説の翡翠城があり、そこで鍛練を積む戦士た
ちによって村の平和は守られていたのだった。
ところがある日のこと、翡翠城で伝説の「龍の巻物」を継承
する戦士を選ぶ武闘大会が催され、それを見物に行ったポー
は偶然その戦士に選ばれてしまう。この決定に長く鍛練を積
んできた戦士たちは不満顔だったが決定は覆らない。
しかもそこに、元は翡翠城で最強だったヒョウの戦士が、厳
重に見張られていた監獄から脱獄したとの知らせが入る。そ
のヒョウの戦士は、トラ、ヘビ、サル、カマキリ、ツルの戦
士たちが束になっても叶わない戦闘力の持ち主だった。
そのヒョウの戦士に対抗するべく、パンダのポーの鍛練が始
まるが…
このパンダの声優をジャック・ブラックが担当、師匠のレッ
サー・パンダをダスティン・ホフマン、さらに戦士のトラを
アンジェリーナ・ジョリー、ヘビをリューシー・リュー、サ
ルをジャッキー・チェンらが務める。他にイアン・マクシェ
ーン、マイクル・クラーク=ダンカンらも出演している。
物語の全体は、ジャッキー・チェンやブルース・リーらのカ
ンフー映画にオマージュを捧げているような部分も多々観ら
れ、キャラクターの設定や背景などには、ファンがニヤリと
するところも続出する作品となっている。
それにアクションは、アニメーションらしい奔放さと、過去
のカンフー映画をよく研究していると感じさせる動きも登場
して、これもファン泣かせという感じのものだ。特にチェン
のコミカルカンフーを再現している部分は、若い観客にも受
けることだろう。
師匠とヒョウの戦士との確執など、もう少し描き込んで欲し
かった感じのするところもあるが、まあエンターテインメン
トとしてはこんなところなのかも知れない。また、カンフー
映画だけではない、いろいろなパロディも楽しめた。
なお、本作の物語はちゃんと決着しているものだが、本作の
キャラクターからは、製作中の第4作で完結する予定の『シ
ュレック』に代わる新シリーズを始める計画もあるようだ。

『12人の怒れる男』“12”
1957年のシドニー・ルメット監督による名作をロシアの現状
を背景にリメイクした作品。父親殺しの罪で裁かれる少年の
罪状を巡って、12人の陪審員たちの論争が描かれる。
その裁判は3日間の審理を経て、少年の犯罪は明らかなよう

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05月31日(土)
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