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On the Production
by 井口健二
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■奇跡のシンフォニー、ハブと拳骨 *熊本遠征記前編
のだろうが、そのあまりにもステレオタイプの本土やくざの
描き方には、見ていて辟易すると言うか、とにかく退いてし
まった。これでは製作者たちが最も言いたかったことがぼや
けてしまう感じだ。
中でも、主人公が本土やくざが貯めた物資を盗みに行くと言
うのは、盗みに行くなら米軍基地のはずだし、その意味が判
らない。何か特別な状況があるのだろうか。あるならその状
況を説明してほしかった。
それに最後に主人公の兄が反撃もせずに耐え忍ぶと言うのは
中での台詞のように「沖縄をほっといてくれ」というのを言
わせたいのかも知れないが、常識的に考えてこれはないだろ
う。反撃できない理由を何か明確に付けるべきだったように
感じた。
出演は、沖縄出身俳優の尚玄、虎牙光揮、宮崎あおい、石田
えり。原案と音楽は『殴者』も手掛けたミュージシャンの田
中雄一郎。田中は、脚本やタイで行われたロケーション撮影
など、映画の制作全般に関ったようだ。
テーマは理解できる。でも語り口が違うように感じられた。
最後に聞こえる列車の音は良かったが。
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※今回は紹介する映画が少なかったので、3月21日〜24日※
※に青春18切符を使って実行した熊本旅行について報告し※
※ます。映画紹介のページの趣旨とは相違しますが、途中※
※で観たIMAXの話なども書きますので、ご了承ください。※
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この旅行の計画は、1月に2008年のJ2リーグの試合日程が
発表されたときから考え始めた。正確には、昨年熊本のJ2
昇格が決ったときから考えてはいたが、日程が定まらないこ
とには計画も立てられなかったものだ。
その日程が3月23日と判明し、青春18切符の期間でもあり、
さらに自分に時間の余裕もあったので、思い切ってやってみ
ようと思い立ったのだ。それに、以前に息子が同切符で四国
まで行ったことも、自分の憧れでもあった。
と言うことで考え始めたが、まず大垣までは夜行快速のムー
ンライトながらが利用できるものの、そこから先を鈍行の乗
り継ぎはかなりの時間を要することが判明した。それでも何
とか深夜に博多に到着して、一泊後、早朝熊本に向かう計画
は立てたが、ここで宿を取るのは手間も掛るし、多少めげそ
うになったことは事実だ。
ところがそこにムーンライト九州という、新大阪−博多間の
夜行の快速があることが判明した。しかしこの列車は、年末
年始や夏休み限定で春のこの時期に走るかどうか判らない。
そこで気をつけて情報収集を続けている内に、ついにちょう
どその時期に運行されることが発表された。ただし、これら
の夜行快速は、いずれも普通列車扱いで青春18切符は使える
ものの、全席指定席制で、その指定席券の入手が覚束ないと
いうことも判ってきた。
そこで、まずは「JR東日本えきねっと」に登録してムーン
ライトながらの座席券は優先的に確保できるようにしたが、
「JR西日本おでかけネット」には優先予約の制度がなく、
しかもムーンライト九州はネット購入の対象にもなっていな
いことが判明。結局発売日にみどりの窓口に並ぶことが必要
になった。この時点で、行きのムーンライトながら及び九州
と、帰りのムーンライト九州の座席が取れたら、計画を実行
しようと決心したものだ。
そして2月22日と23日の両日、最寄りJR駅みどりの窓口で
座席を購入、併せて、窓口の人には「買っていいのですか」
と訊ねられもしたが、青春18切符も購入して熊本遠征の決意
を固めた。
* *
続いて、スケジュールの詳細を検討した。
ここで、ムーンライトながらから九州への乗り継ぎは、半日
以上の余裕があるので問題なかったが、ムーンライト九州が
博多に着いてから競技場最寄り駅の熊本県光の森駅までは、
通常のルートでは開門時間に間に合わないことが判明した。
普段、開門前の現地到着を旨としている僕としては、これは
譲れないところだった。
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04月13日(日)
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