ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460302hit]

■第149回
Men”。仲違いして以来、20年以上も口を聞いたことのない
2人のミュージシャンが、昔し世話になったバンドリーダー
のトリビュートのため一緒に旅をするというお話で、2人は
歌や踊りのパフォーマンスも披露するとのことだ。マルコム
・リーの監督で、撮影は1月21日に開始される。製作はディ
メンション。
 そしてもう1本は、“Man That Rocks the Cradle”とい
う作品。この作品は、ジャクソンが先にニューラインと結ん
だ製作契約の第1号となるもので、本作で彼が演じるのは超
多忙な父親に雇われた伝説のナニー、つまり子供の世話をす
る乳母役ということだが…あの風貌を想像するとかなり大変
なことになりそうだ。
 なお、ジャクソンは、第109回で紹介したダグ・リーマン
監督によるSF作品の“Jumper”、ジョン・ファヴロー監督
の“Iron Man”、『ウィカーマン』のニール・ラビュート監
督による“Lakeview Terrace”が撮影完了しており、現在は
フランク・ミラー監督の“The Spirit”が撮影中のようだ。
それに続いて“Soul Men”の撮影となる。
        *         *
 国連軍の係官としてアフリカやヨーロッパ、東南アジア、
そして中央アメリカなどの各地で、武器輸送やテロとの戦い
に従事してきたキャシー・リン・オースティンという女性の
半生を描く権利をパラマウントが獲得し、アンジェリーナ・
ジョリーの主演作として進める計画が発表された。
 この計画は、実はオースティン側から先に提案があったも
ので、それは『ジェイソン・ボーン』のような展開で彼女の
活躍をフィクション化したいというもの。その提案を受け取
ったパラマウントが直ちに契約に踏み切ったというものだ。
 因にフィクション化された物語では、ロシアンマフィアの
ヴィクトル・ボウトからインスパイアされた武器商人が登場
して、彼女と対決することになるようだ。またパラマウント
では、シリーズ化も考慮した展開を目指すとしており、新た
な剛腕ヒロインの誕生になりそうだ。
 パラマウントでは、脚本家ストが解決しだい脚本家を決定
して、早期の映画化を目指すとしている。また、オースティ
ン本人の実話の回想録は、来年出版の予定になっている。
        *         *
 『ボルベール』などのペドロ・アルモドヴァル監督が、次
回作でも再びペネロペ・クルスと組むことを発表した。
 計画されているのは、“Los abrazos rotos”と題された
作品で、映画界を舞台にした4通りの恋物語とのことだ。そ
して、物語の背景は1990年代から現代までとなっているが、
撮影のスタイルは1950年代のアメリカン・フィルムノアール
で、ハードボイルドなタッチを目指すとしている。
 恋物語でハードボイルドというのも面白そうだが、主人公
の女性は精神的にも厳しい状況になるとのことで、その展開
には興味を引かれる。脚本はすでに完成しており、新年にな
ったら製作準備を開始し、撮影は春から、主にマドリッドで
季節の光線を取り入れた撮影が行うとされている。製作費は
1500万ドルで、『ボルベール』にも出演のブランカ・ポルテ
ィロらが共演する。
 アルモドバル監督の作品は、何時も何処か不可思議な雰囲
気が漂うものだが、この作品にもそんな雰囲気を期待したい
ところだ。
        *         *
 ここからは、SF/ファンタシー系の情報を紹介しよう。
 まずは、第1作は1910年発行という長大シリーズで、発行
総数は2000万部を超えると言われる冒険小説“Tom Swift”
の映像化権を、元ニケロディオンのトップで、先頃独立して
ワールドワイド・ビッギーズというディジタルスタジオを開
設したアルビー・ヘクトが獲得、まずは長編映画の製作を目
指すこと発表した。
 Tom Swiftに関しては、2004年10月13日付の『スカイキャ
プテン−ワールド・オブ・トゥモロー−』の紹介文でもその
名前に言及したが、今回調べ直したところによると、元々は
ナンシー・ドルーなどでも知られるエドワード・ストラスマ

[5]続きを読む

12月15日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る