ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460308hit]
■第143回
ロイがリライトを始めたものの、そのリライトがなかなか出
来ず、ピットはそれを待つ間に別の作品にも出ていたと発言
している。しかしそのリライトが遂に完成して、11月に撮影
が開始されることになったということで、ピットもかなり乗
っている作品のようだ。
なお、劇場版の監督には、2004年公開『運命を分けたザイ
ル』などのケヴィン・マクドナルドの起用が決定している。
またノートンは、6月13日全米公開予定の“The Incredible
Hulk”の撮影の完了後、直ちに本作に入るようだ。
* *
1997年に公開、ヒットを記録したティーンズ・サスペンス
『ラストサマー』(I Know What You Did Last Summer)の
原作者としても知られるロイス・ダンカンが、1971年に発表
した児童書“Hotel of Dogs”の映画化を、ドリームワーク
スが計画し、それに『ホテル・ルワンダ』のドン・チードル
の出演が発表された。
物語は、2人の10代の孤児が、廃業したホテルの中に何10
匹もの野良犬を隠して保護していたが…というもの。この孤
児の1人を、“Nancy Drew”の映画版などに主演したエマ・
ロバーツが演じる。一方、チードルは、孤児たちをトラブル
から開放しようと奔走する保護司の役を演じるようだ。
脚色は『スピン・シティ』のジェフ・ローウェルが担当。
また監督には、『ホーンテッド・マンション』の第2班監督
や、『スチュアート・リトル』のVFX開発、および続編の
コンセプトアーチストなどを務めたトー・フロイデンタール
が起用され、この作品で長編監督デビューすることになって
いる。なお、監督には短編映画の経験はあるようだ。
撮影は11月初めに開始される。
* *
大都会の孤児ものをもう1本。
2000年公開の『ペイ・フォワード』や『U−571』には
俳優として出演したミュージシャンのジョン・ボンジョヴィ
が、今度は製作者として映画界に進出することになり、その
第1作としてジェシカ・ブランクの作家デビュー作“Almost
Home”という児童書の映画化権の獲得を発表した。
物語は、ロサンゼルスを舞台に、10代のホームレスたちの
グループが、自分自身を探すために苦闘する姿が描かれると
いうもの。原作は、10月23日にディズニー傘下のヒューペリ
オーン・ブックスから出版予定とのことだ。
そして映画化は、原作者のブランクと、彼女の夫のエリッ
ク・イェンセンの脚本で進められることになっており、その
執筆作業は開始されているようだ。なお、夫妻はESPN放
送の“The Bronx Is Burning”などには俳優として出演して
おり、また2人で手掛けた舞台劇の“The Exonerated”とい
う作品はすでに映画化されているそうだ。
監督やキャスティングは未発表だが、配給はディズニーの
可能性が高い。それにしても、ストリートチルドレンの問題
は、今までは南米や東欧の映画で時々観ていたが、アメリカ
映画でこのような作品が出てくるとは、ちょっと意外な感じ
もしてしまうところだ。それが現実なのだろうが…。
* *
『幸せのちから』(The Pursuit of Happyness)を大ヒッ
トさせた主演のウィル・スミスと、イタリア人監督のガブリ
エレ・ムッチーノが、再び組む計画が発表された。
作品の題名は“Seven Pounds”。自殺しようとした男が、
偶然の恋に落ちて…というお話だそうだ。脚本は、テレビで
“Sabrina, the Teenage Witch”などを手掛けるグラント・
ニーポーティ。なお映画に息子の役があるかどうかは不明。
因にスミスとムッチーノは、先に“Hancock”という作品
で再結集することになっていたが、監督が創造上の意見の相
違を理由に降板し、この作品が新たに登場してきたものだ。
撮影開始は来年2月、スミスがワーナー配給『アイ・アム・
レジェンド』のクリスマスシーズンを掛けたプロモーション
を終えた後に進められる。
一方、“Hancock”はピーター・バーグを後任監督として
[5]続きを読む
09月15日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る