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On the Production
by 井口健二
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■呉清源、リトル・レッド、ヴィーナス、バイオハザード3(特別映像)、大統領暗殺、ストレンヂア
なお僕が観たのは日本語吹き替え版だったが、上野樹里の主
人公は、恐ろしくぶっきらぼうな言い回しがキャラクターに
よく合っていて予想外に良い雰囲気だった。またオオカミの
加藤浩次、カエルのケンドーコバヤシもそれなりで、他はプ
ロの声優が担当している。
因に原語版は、アン・ハサウェイ、グレン・クローズ、ジム
・ベルーシらが当てているようだ。
すでに続編“Hood vs.Evil”の製作も開始されており、その
内それも楽しめそうだ。
『ヴィーナス』“Venus”
老境の男性の生き方を描いて、主演のピーター・オトゥール
が今年のアカデミー賞の候補にもなった作品。
主人公は老境の俳優。昔は女優と浮き名も流したようだが、
最近来るのは死に掛けの老人の役ばかり、実生活も病院に通
いながらの一人暮しのようだ。
そんな主人公の親友でやはり一人暮しの男優の家に、田舎の
親戚の家から若い女性が看護兼身の周りの世話にくることに
なる。そこでその友人と共に女性を迎える準備を整えるが、
やってきたのは一言で言えばあばずれだった。ところが主人
公は…
映画のチラシには、「男って、いくつになっても…。」とい
うコピーが添えられている。
最近の映画館の観客はほとんどが女性のようだから、このコ
ピーも仕方がないと思えるところだが。その男である自分と
してはこの主人公の気持ちもよく判るし、いつまでもこんな
風に生きられたらなあ、とも思ってしまうところだ。
確かに主人公は、馬鹿みたいな行動もしてしまうし、それに
よって多分損もしているのだろうけど、でもそれによって本
来なら得られない経験もできている訳だし、それ自体は男も
女もない人生の一シーンであったと言いたくなるものだ。
オトゥールは1932年生まれということだから、今年で75歳。
映画の中のよれよれぶりは演技で行われているものだが、映
画の中で若い頃の写真なども出てくると、確かに年は取って
しまったものだと言いたくなる。
共演はレスリー・フィリップスとリチャード・グリフィス。
2人とも舞台やテレビでの出演が多い人のようだが、フィリ
ップスは「ハリー・ポッター」シリーズの組み分けの帽子の
声でも知られている。またグリフィスは、ハリーの叔父さん
役をやっている人だ。
その他、主人公の元妻の役をヴァネッサ・レッドグレーヴが
演じていて、登場シーンは短いながら見事な演技を見せてく
れる。
そして本作の注目は、主人公がヴィーナスと呼ぶ若い女性役
を演じるジョディ・ウィッテカー。2005年に演劇学校を卒業
したばかりで、その後はテレビと舞台の経験しかないようだ
が、オトゥールを相手にして堂々とした演技は見事なものだ
った。
『バイオハザード3』(特別映像)
2004年に公開された第2作から3年。アメリカは9月25日の
公開で、日本では11月に公開される第3作の22分間の特別映
像が上映された。特別映像と言っても予告編に毛の生えた程
度のものも時々あるが、そんな中で22分というのはなかなか
の大盤振舞だ。
見せてもらったのは、まずはいつもの死のトラップ通路。ゲ
ーム感覚そのままのこのシーンは今回も登場している。しか
も今回ここには特別な意味もあるようで、そこから一気に世
界がどうなっているかの展開に進むようだ。
その世界は、アンデッドを生み出したT−ウィルスが蔓延し
て、ほとんどの人々はアンデッドに変身。さらにその影響で
地上の動物や植物もほとんどが死に絶えたとされる。しかも
生き残った動物たちはアンデッドと化している。
そしてアリスは、バイクで砂漠を突っ走っている。一方、前
作でラクーンシティを脱出した仲間達は大型車両によるコン
ボイを組んで砂漠を進んでいる。彼らはアンデッドの集まる
都会の廃虚を避けて砂漠で暮らしているが、そこにも脅威は
訪れる。
という展開と、新たにアリスに備わった能力の一部が映像で
紹介された。中でも、ゲームでもお馴染みのゾンビ犬との闘
いや、今回新登場のアンデッドカラスの群れは、CGIの映
像で見事に描かれている。
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08月10日(金)
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