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On the Production
by 井口健二
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■第135回
作品への出演となる。因にマン+ディカプリオでは、それ以
前にもジェームズ・ディーンの伝記映画の企画が進められて
いたこともあったそうだ。
撮影は来年の2月。リドリー・スコット監督による“Body
of Lies”の撮影完了後に開始の予定になっている。
* *
ついでにもう一つディカプリオの情報で、第133回で報告
した『ブラッド・ダイアモンド』の記者会見にも来日せずに
取り組んでいた環境問題を描くドキュメンタリーが完成し、
“11th Hour”と題された作品の配給について、ワーナーと
契約の結ばれたことが報告された。
この作品は、レイラ・コナーズ・ペーターゼンとナディア
・コナーズの共同監督によるもので、人類が行っている環境
破壊が手遅れにならないよう行動を改めるべきとしたもの。
ディカプリオは2人の監督と共に脚本を執筆、ナレーション
も務めている。また作品では、スティーヴン・ホーキングら
世界のリーダーとなる科学者、思想家や、元CIAトップの
ジェームズ・ウルセイ、元ソ連大統領のミヒャエル・ゴルバ
チョフら政治的なリーダーへのインタヴューを織り込んで、
人類が今為すべきことを訴えているということだ。
そして完成された作品は、今月開催のカンヌ映画祭でワー
ルドプレミアが行われているものだが、ワーナーではアメリ
カ国内をワーナー・インディペンデンス、海外をワーナー・
ブラザース・インターナショナルの扱いとして、今年の秋に
全世界で公開する計画としている。
なお、配給を決めたワーナーのトップは、「異常気象につ
いての問題を論評しているだけのものではなく、現在我々が
直面している世界的な規模の無数の事象を提示して、もはや
認めざるを得ない事実を探究したもの」と、内容を説明して
いる。カンヌでの反響が楽しみだ。
* *
紀元前5世紀のスパルタ人を描いた『300』が予想を超
える大ヒットとなったフランク・ミラー原作のグラフィック
ノベルで、今度は“Ronin”という作品の実写映画化の計画
がワーナーから正式発表された。またこの作品の監督には、
今年初めに公開された“Stomp the Yard”が好評のシールヴ
ァン・ホワイトの起用も報告されている。
物語は、13世紀というと鎌倉時代の頃になるが、その時代
に汚名を着せられた日本の侍が、2064年のニューヨークに甦
り、同じく未来都市に解き放たれた悪鬼と闘うというもの。
その悪鬼の一人は、神秘の力を宿した刀剣を所持していると
いう設定で、原作はDCコミックスから出版されている。
侍が時代を超えて甦るという話では、1984年に藤岡弘(こ
の頃は「、」はないのかな)の出演で、“Ghost Warrior”
(SFソードキル)というアメリカ映画が製作されている。
雪洞に冷凍されていた侍が発見され、その侍をアメリカの研
究所で蘇生させるというもので、日本人の目で観ると珍品と
いう感じの作品だったが、藤岡の演技には存在感もあって、
アメリカでの評価は娯楽作品ということではそれなりとされ
ていたものだ。
今回は、未来都市を舞台に悪鬼と闘うということで、内容
的にはかなり違うが、侍というからにはそれなりの役者が必
要になる訳で、その侍役を一体誰が演じるか、主人公の配役
にも注目が集まりそうだ。
* *
前回に続いて、またまた“The Mummy”(ハムナプトラ)
シリーズ第3弾の続報で、ブレンダン・フレイザーの息子役
に26歳のオーストラリア人俳優ルーク・フォードの出演が発
表された。
彼は、他に4人いた候補者の中から選ばれたということだ
が、ロブ・コーエン監督からは、「彼がブレンダンと台詞を
読み合わせたときにはマジックを感じた。今回の物語は父親
と息子のリレーションシップを描くことになるが、シリーズ
の将来は彼の双肩に掛かった」との発言も出されており、シ
リーズは主人公を代えて継続されるようだ。
なお今回の報告によると、以前紹介したジェット・リーは
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05月15日(火)
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