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On the Production
by 井口健二
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■第124回
ラ・フェルドン扮する沈着冷静な女性スパイ・エージェント
99号のコンビが、数々の失敗を繰り返しながらも敵の謀略を
防いで行くというもの。靴底に納められた無線電話機(ダイ
ヤル式)などの隠密兵器も登場する楽しい番組だった。
その劇場版リメイクの計画は、上記のように数年前から進
められていたものだが、最終的に主人公のスマート役には、
『ブルース・オールマイティ』のスティーヴ・カレル、そし
て99号役には、『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイが
決定し、『50回目のファーストキス』などのピーター・シ
ーゲル監督の許、ワーナーとヴィレッジロードショウの共同
製作で実現するものだ。脚本は、昨年報告したトム・アステ
ルとマット・エムバーのものが最新版とされている。
因に、カレルは、当初予定されていたウィル・フェレルよ
りもオリジナルのアダムスには似ている感じだが、ハサウェ
イもフェルドンにちょっと似た雰囲気があって、その辺は良
い感じだ。ただし、年齢差がちょっと大きくなるようで、オ
リジナルでは後に夫婦になったもののようだが、その辺はど
うなるのだろうか。
なおカレルは、前回も多忙になりそうだと書いたが、『ブ
ルース…』の続編で、前作の助演から主演に昇格した“Evan
Almighty”の撮影はすでに完了。現在はディズニーで“Dan
in Real Life”という主演作品を撮影中で、さらに1月か
らは主演している人気テレビシリーズ“The Office”に出演
の後に、本作の撮影に臨むことになっている。
それにしても、ドン・アダムスの生前に実現しなかったこ
とは残念だが、せめてバーバラ・フェルドンにはカメオで出
演してもらいたいものだ。
* *
次も続報になるが、ティム・バートン監督、ジョニー・デ
ップ主演で、2月に撮影開始されるミュージカル“Sweeney
Todd”の映画化に、新作“Borat”が2週連続の全米No.1ヒ
ットを記録したばかりのサッシャ・バロン・コーエンの出演
が発表された。
元々“Da Ali G Show”等の、かなりエキセントリックな
キャラクター作りで知られるコーエンだが、今回のミュージ
カル映画へのオファーは、彼が“Talladega Nights”という
新作で、ジャン・ジラードという名前のいかれたレースドラ
イヴァーを演じているときに届いたということだ。
スティーヴン・ソンドハイム作曲のヒットミュージカルを
映画化するこの計画では、すでにヘレナ・ボナム=カーター
がトッドの殺人に協力する肉屋の女主人を演じることが発表
されているが、コーエンが演じるのは、トッドに敵対する床
屋シグノア・アドルフォ・ピレリという役。ただし撮影に参
加するのは2週間だけということで、バートンの演出の許、
デップ、ボナム=カーター相手にどのような演技を見せてく
れるか楽しみだ。といっても、結局彼も挽肉にされてしまう
のかな?
なおこの作品では、他にもポップシンガーのシンディ・ロ
ーパーがオーディションに呼ばれたことを、自身のブログに
書き込んでいるということで、その出演が実現したら、映画
全体がかなりエキセントリックな作品になりそうだ。
製作はワーナーとドリームワークスの共同で、製作者には
ウォルター・パークス、リチャード・D・ザナック、ジョン
・ローガンらの名前が並ぶ。『グラディエーター』『ラスト
・サムライ』等のローガンの脚本を映画化するものだ。
* *
第113回で紹介した“Ghost Rider”がいよいよ2月17日に
全米公開されるニコラス・ケイジが、またもやコミックスの
キャラクターに挑戦する計画が発表された。
今回の計画は、ジャッキー・チェン主演の『80デイズ』に
も出演した冒険家で、ヴァージングループ会長のリチャード
・ブランソンと、精霊作家(?)ディーパック・チョプラが
共同で設立したヴァージン・コミックスから発行される原作
に基づくもので、コミックスの題名は“The Sadhu”。
原作は、チョプラの息子で、ヴァージン・コミックス主任
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12月01日(金)
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