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On the Production
by 井口健二
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■キング/罪の王、アタゴオルは猫の森、人生は奇跡の詩、シャギー・ドッグ、スキャナー・ダークリー、オーロラ、ライアンを探せ!
する。しかし輝彦宮はまだ幼子で、これから女王と対抗する
ため立派な父親の許で正しく成長しなければならなかったの
だが…その輝彦宮はヒデヨシを父親に選んでしまう。
こうして、史上もっともいい加減な植物の王が誕生してしま
うことに…、果たして輝彦宮は女王を倒し、地上を元の状態
に戻すことができるのか…
原作は初期のものしか知らないが、ヒデヨシのキャラクター
は、山寺宏一の声も含めて、よく描かれている感じがした。
また本作では、石井竜也が音楽を担当して、作詞作曲による
7曲を提供しているが、米米CLUBでも知られる石井の楽
曲は見事に映画の雰囲気に填っていた。
これなら、恐らく原作のファンにも躊躇なく受け入れられる
ことだろう。その意味では、この作品は極めて幸せな映像化
が行われたと言えそうだ。
と、ここまでは文句なしだが、物語の結末はこれで良かった
のだろうかと考えてしまう。恐らくこの結末は、原作の通り
で動かしようがなかったのだろうが、これでは最近の日本ア
ニメと変わらないものになってしまった感じだ。まあ、本作
も日本アニメだから当然ではあるけれど…
実際、その直前までのヒデヨシのせりふでは、もっと違う結
末を期待したものだ。無い物ねだりは百も承知で言わせて貰
えれば、ここはヒデヨシの馬鹿パワーで、もっとあっけらか
んとした結末でも良かったのではないかとも考えた。
でも、まあ映画自体は悪くはない。これでキャラクターのデ
ータはできたのだから、もっと他の物語も作って欲しいと思
うところだ。
『人生は、奇跡の詩』“La Tigre e la neve”
1998年のアカデミー賞で主演男優賞に輝いた『ライフ・イズ
・ビューティフル』のロベルト・ベニーニ脚本、監督、主演
による2005年作品。ベニーニは2002年に『ピノッキオ』を発
表しているが、本作は『ライフ…』以来の人の愛情を全面に
描いた作品だ。
主人公は大学教授で詩人。最近出版した『タイガー・アンド
・スノー』と題された詩集も好評に迎えられ、大学の女性職
員から想いを寄せられて戸惑ったり、2人の娘の通学の送り
迎えを忘れたりすることはあるが、概ね順調な生活を送って
いる。
しかし彼には一つの悩みがある。それは夜毎見る夢のこと。
その夢ではファンタスティックな結婚式が行われているが、
新郎の彼に素晴らしい愛の詩を捧げてくれる花嫁は、実在の
女性なのだ。しかも、かなり間近にいる。
そんな訳で、彼は彼女を理想の女性として愛を捧げようとす
るのだが、彼女は全くつれない反応しか示してくれない。そ
してある日、作家の彼女は、彼の友人でもあるイラク出身の
詩人の本を完成させるため、戦乱納まらない彼の国へと旅立
ってしまう。
とは言え、やがて帰ってくると信じていた彼の許に、ある夜
恐ろしい知らせが届く。彼女が爆発の巻き添えで意識不明の
重体となったというのだ。その知らせに彼は直ちに行動を起
し、戦乱のバグダッドへと彼女の救出に向かうのだが…
そしてここからは、ベニーニ特有のユーモアに満ちた語り口
で、主人公の孤軍奮闘振りが描かれるのことになるのだが、
何しろ脳水腫で余命数時間という患者を、医薬品も何もない
状況で救うというのだから、これはもう大変な騒ぎだ。
しかもこれが、多分医学的に嘘はないと思うのだが、見た目
は極めて理論的に行われて行くのだから、その顛末は見事と
しか言いようのない物語だった。
というところで、実は僕はプレス資料を読まずに映画を見て
いたのだが、映画ではある事実が見事に隠されていて、ある
意味のシャマラン的な落ちが付いているものだった。ところ
がこれがプレス資料の物語には完全に書かれていて、後で読
んで愕然としてしまった。
そんな訳でこの映画を見るときには、ぜひとも物語の紹介は
事前に読まずに見て欲しいのだが、こんなことを書くだけで
やはりネタばれしてると言われてしまうのだろう。
『ライフ・イズ・ビューティフル』もそうだったが、ぜひこ
の映画は、上記以外の物語は知らずに見て欲しい。そして、
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09月10日(日)
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