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On the Production
by 井口健二
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■第117回
けたラトナー監督には、ヒュー・ジャックマンが“X-Men”
のスピンオフ作品の監督も期待していたものだが、この分で
はそちらはちょっと難しくなりそうだ。
一方、今回はパリが舞台となる“Rush Hour 3”に関して
は、ジャッキー・チェンとクリス・タッカーの2人は当地の
中国系シンジケートと闘うことになるようだが、この作品に
ロマン・ポランスキー監督の出演が計画されている。
この計画は、ポランスキーがパリ在住であることを知った
ラトナーが、ポランスキーのためのキャラクターを創造して
オファーをしたもので、会食したラトナーが直接交渉をして
了解を得たようだ。なお、ポランスキーは1967年の監督作品
“The Fearless Vampire Killers”(吸血鬼)には自ら主演
もしており、ちょっと特異な風貌も含め登場人物としても魅
力がある。ラトナーがどのようなキャラクターを創造したか
も楽しみになりそうだ。
* *
もう1本リメイクの情報で、ボリス&アルカジー・ストル
ガツキー兄弟原作『路傍のピクニック』(英題名“Roadside
Picnic”)の映画化の計画が発表されている。
この原作は、1979年にアンドレイ・タルコフスキー監督が
英語題名“Stalker”(ストーカー)として映画化した作品
と同じもので、今回はこれを『ステルス』などのアクション
映画でお馴染みのニール・モリッツ製作、2005年9月29日付
で『ダウン・イン・ザ・バレー』という作品を紹介している
デイヴィッド・ヤコブスンの脚色・監督で、リメイクしよう
というものだ。
1979年の映画化は、宇宙から飛来した謎の物体の着陸によ
り、空間などが歪められた「ゾーン」と呼ばれる禁断の地域
(中心に行くと望みが叶うとの噂もある)を舞台に、その地
域の中を案内するストーカーと呼ばれる男たちと、その地域
を研究しようとする研究者たちの姿を描いていた。その作品
を、今回の紹介文によると、futuristic-crime-story(未来
的犯罪物語)として描くということで、まあタルコフスキー
の映画化でも、ストーカーたちは警備の目を掠めて侵入して
いたのだから犯罪者ではあった訳だが、ちょっと違った方向
性の作品になるのかも知れない。
因に、タルコフスキー監督のSF作品では、すでに1972年
発表の“Solaris”(ソラリス)がスティーヴン・ソダーバ
ーグ監督によって2002年にリメイクされているが、今回はそ
れに続いてのハリウッドの挑戦ということになりそうだ。
なお、ヤコブスン監督の前作『ダウン…』に関しては、時
代に立ち向かえない人々の存在に目を向けた作品の印象があ
り、その点ではタルコフスキーの映画化にも通じる部分があ
るようにも感じる。またタルコフスキーの映画化では子供の
存在がキーになっていた記憶もあるが、『ダウン…』でも子
供の描き方には優れていた印象も持つもので、その点でも期
待ができそうだ。
配給はソニー傘下のコロムビアが担当する。
* *
リメイクの次はシリーズの話題をいくつか紹介しよう。
まずは、昨年春の大ヒット作『ナショナル・トレジャー』
の続編“National Treasure 2”について、2007年11月29日
の全米公開を目指して、今年の10月から撮影が行われること
が報告された。
この続編については、前作の公開直後からそれを期待する
声が強く、ジョン・タートルトーブ監督からもそれに関する
発言は幾度となく発せられていたが、今回はついに正式に報
告となったものだ。因にこの報告は、監督がLAデイリー・
ニュースのインタヴューに答えているものだが、ここまで詳
細に報告されれば、正式と考えていいものと言える。
そのインタヴューによると、監督らはプレプロダクション
を開始したということで、すでにニコラス・ケイジ、ジャス
ティン・バーサ、ダイアン・クルガー、ジョン・ヴォイト、
ハーヴェイ・カイテルの再出演が決まっているようだ。この
再出演は、監督の言によると「死んだり監獄に入っている奴
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08月15日(火)
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