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On the Production
by 井口健二
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■第114回
によって、父親役の出演が困難になったという理由で頓挫し
てしまう。まあ、この辺の経緯はよく判らないが、本当の理
由は他にもありそうな感じがしたものだ。
その後、実はロベルト・ロドリゲスの参加による計画も立
上げられていたようだが、今度は2004年3月の『シン・シテ
ィ』の共同監督を巡るトラブルで、ロドリゲスがアメリカ監
督協会を脱退したことからこちらも頓挫してしまった。この
時は、目前に“A Princess of Mars”の問題があったので隠
されていたが、実はこちらも頓挫していたということだ。
その計画が再び立上げられたものだが、今回のヤーキンも
子供の頃からのロバート・E・ハワードの原作小説のファン
だったということで、以前のシュワルツェネッガーが主演し
た2作よりも、もっとハワードの原作に近付けた映画化を目
指すとしている。因に今回発表された契約は、脚本の執筆と
いうことだが、その脚本が会社側に好印象を与えられれば、
監督も依頼されることになるということだ。
キャスティングなどは、脚本が出来上がるまでは当然未定
だが、製作者には『ポセイドン』を手掛けたアキヴァ・ゴー
ルズマンやジョン・ヤシニらが名を連ねており、ワーナーと
してはかなり大規模な映画化を考えているようだ。
* *
もう1本、実は同じ日付で報告された情報で、ブラッド・
ピットとパラマウントが、マックス・ブルックス原作による
“World War Z: An Oral History of the Zombie War”とい
う長編小説の映画化権を獲得したことが発表された。
この原作者は、前作では“The Zombie Survival Guide”
という作品も発表しているようだが、今回の作品は、病原菌
によって人食いゾンビと化した元人類の軍団との戦争を描い
たもの。原作本は今秋の出版予定ということだが、その前に
映画化権が争奪戦となり、ピット+パラマウントと、レオナ
ルド・ディカプリオ+ワーナーの2者が争っていたというこ
とだ。そしてピット側が権利を獲得、プランBで映画化を行
うことになったものだが、その権利料は6桁($)の上の方
とも言われている。
それにしても、ゾンビと言えば、ジョージ・A・ロメロの
作品を筆頭にスプラッター・ホラーの定番という感じのもの
だが、そのゾンビを描いた原作にピットとディカプリオが争
奪戦を演じたというのも意外な感じだ。もちろんゾンビと言
えばブードゥー教の呪術によるものもあるが、今回の紹介で
はわざわざflesh-eatingと紹介されていたもので、ロメロ系
のゾンビであることは間違いない。もっとも、原作者の前作
の題名を見るとパロディという線もありそうだが、それにし
ても…という感じのものだ。
ただし、映画化権を獲得したと言っても、即ピット主演と
いうことではないが、少なくとも彼が製作には関わる訳で、
ハリウッドにおいてゾンビという題材が、それだけ市民権を
得てきたことを現しているとは言えるかも知れない。映画化
がいつになるかは不明だが、楽しみに待ちたいものだ。
* *
『スパイダーマン2』の脚本に関ったことでも話題になっ
たピュリッツァー賞受賞作家マイクル・シェイボンが、その
受賞作“The Amazing Adventures of Kavalier & Clay”の
映画化を進めていることを公表し、その出演にナタリー・ポ
ートマンが興味を示しているということだ。
この作品は、2002年10月1日付第24回でも少し紹介してい
るが、1930年代のニューヨークを舞台に、2人の若い従兄弟
同士が自ら作り上げた“The Escapist”というスーパーヒー
ローコミックスに夢を託し、コミックスの黄金時代と言われ
たこの時代を生きた姿を描いている。また、映画化はシェイ
ボン自身の脚色で行われ、監督には『めぐりあう時間たち』
のスティーヴン・ダルドリーが予定されているものだ。
そして今回ポートマンの名前が紹介されているのは、ロー
ザという登場人物で、彼女は強力にその役を希望しているそ
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07月01日(土)
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