ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460314hit]
■第112回
レンズ・ウェディング』など、元々はそちらも得意分野のバ
スが、ジェン・スモルカとの共作でタッチストーンと契約し
たばかりの本作を説明、進めることになったということだ。
アクションで鳴らした男優によるファミリー・コメディや
ドラマへの挑戦は、アーノルド・シュワルツェネッガーなど
もやってきたこと。ディーゼルも、すでに上記のファミリー
・コメディに続いて、“Find Me Guilty”ではドラマにも挑
戦している。しかし、ロマンティック・コメディとなると、
これはかなりの勝負だろう。実際、若い内でないとできない
ものだし、出来るだけ早く実現してもらいたいものだ。
なお、ディーゼルの次回作には、ケヴィン・ベーコン、ジ
ェームズ・フランコ、ソフィー・オコネドと共演するシカゴ
ギャングvs警察の不正武器を巡る戦いを描いたアクション・
スリラー“Black Water Transit”が7月に撮影開始の予定
で進められている。ディーゼルは、アール・パイクというギ
ャングの構成員で、不正武器を守る役を演じるようだ。
また、彼の監督主演で計画されている“Hannibal”は、著
作権などの関係もコントロールが付き、現在は製作資金の調
達が進められているようだ。従って、今回の作品はその進行
状況との兼ね合いで製作時期が決まることになりそうだ。
* *
ディーゼルの話題に続いては、彼が主演した『ワイルド・
スピード』『XXX』の監督ロブ・コーエンが、次の監督作
品としてマーシャル・アーツの世界を舞台にした“Arrow”
という計画をワーナーで進めることが発表された。
この作品はコーエンのアイデアに基づくもので、内容は極
秘とされて全く明されていないが、現在は脚本家のブランド
ン・ヌーナンが撮影台本の執筆を進めているとのことだ。な
お、ディーゼル主演の2作や、昨夏の『スティルス』などを
見るとメカフェチの印象が強いコーエンだが、実は、1993年
には『ドラゴン/ブルース・リー物語』の監督も手掛けてお
り、マーシャル・アーツ系の作品にも理解がありそうだ。一
体どんな作品になるか期待したい。
因に、コーエンの予定では、現在はポルノ映画の帝王ラス
・メイヤーを描く伝記映画“Big Bosoms and Square Jaws:
The Biography of Russ Meyer, King of the Sex Film”の
準備を進めている他、2003年4月15日付第37回で紹介した日
本製アニメを実写で映画化する“Kite”の計画もまだ生きて
いる。ただし“Kite”の計画は、現状では製作のみの担当と
なっているようだ。
* *
リメイク版『宇宙戦争』の脚本家デイヴィッド・コープの
脚色と監督で1999年に発表され、日本では昨年ようやく公開
された『エコーズ』(2005年7月紹介)の続編の製作が、日
本公開を待っていたかのようなタイミングで発表された。
“Stir of Echoes: The Dead Speak”と題されたこの続編
では、前作でケヴィン・ベーコンを苦しめた死者の声が聞こ
える能力は、今度はロブ・ロウ扮するイラクからの帰還兵に
宿ることになるようだ。脚本監督は、2000年の『アメリカン
・サイコ』の製作者で、2004年に発表された『キューブ』シ
リーズの第3作“Cube Zero”では脚本監督も手掛けている
アーニー・バーバレッシュ。
リチャード・マシスンが1958年に発表した小説は、40年を
経てようやく映画化が実現されたものだが、それから6年経
っての続編の製作だ。撮影は7月中旬にトロントで開始の予
定で、製作費はライオンズゲイトが拠出している。
それにしても、ベーコンに続いてロウの主演とは、俳優に
とってかなり魅力のある役柄のようだ。前作は僕の中ではか
なり評価の高い作品だが、続編も秀作を期待したいものだ。
* *
1984年と89年に公開されて軽快な音楽と共に大ヒットした
『ゴーストバスターズ』に第3作の計画があることを、オリ
ジナルのクリエーターの1人のハロルド・ライミスが公表し
ている。
[5]続きを読む
06月01日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る