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On the Production
by 井口健二
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■ナルニア国物語・第1章ライオンと魔女、ニュー・ワールド、ウォーターズ、イーオン・フラックス
ていたようだ。実際、後日ネットを検索してこの物語が真実
であるらしいことが判ったが、ちょっと意外な展開には心が
踊ったものだ。
事実は小説より奇なりとはよく言うが、この物語の真実は、
確かにディズニー・アニメーションで語るにはドラマティッ
クではなかったかも知れない。しかしこの映画に描かれたこ
とで、真実を知ることができたのは喜ばしい。
それにしても、スミスとポカホンタスのその後にこんなこと
があったとは…。ここに描かれた真実の愛の姿は、単なる悲
劇以上に感動的に思えたものだ。
出演は、ポカホンタス役に、ペルーに大家族を持つというイ
ンディオ出身の新星クオリアンカ・キルヒャー。スミス役に
コリン・ファレル。
他にはクリストファー・プラマーとクリスチャン・ベールが
イギリス人の役で登場。またウェス・ステューディ、オーガ
スト・シェレンバーグらのインディアンの俳優が脇を固めて
いるのも嬉しいところだ。

『ウォーターズ』
小栗旬、松尾敏伸、須賀貴匡、桐島優介らイケメンと呼ばれ
る7人の若手男優が共演するホストドラマ。
最近は、テレビもマンガもホストの話で溢れているが、現実
にも歌舞伎町には年間1万人の若者がホスト志望で面接に訪
れるなど、国民総ホストブームなのだそうだ。
僕は、別段自分が硬派だとは思っていないが、それにしても
テレビから流れる客を取ったの取られたのなどといった話を
聞いていると、何とも軟弱な物語にいらいらするところはあ
る。無意味な殴り合いシーンの挿入で硬派ぶるのは、さらに
いらいらするところだ。
そんな訳で、この作品の試写会にも二の足を踏んだのだが、
小栗旬は昨年公開の『隣人13号』を多少気に入っていたりも
したので、見る気になった。
で作品は、ホストものの体裁は採っているが、内容は業界を
描いたものではなく、はっきり言って主人公はホスト素人と
いう面々の物語だし、目標に向かって突き進んで行く若者の
姿を清々しく描いていて、ホストとは関係なく楽しく見られ
た。
物語は、新開店するホストクラブに応募の一団がやってくる
ところから始まる。そこで彼らは面接を受けるが、ホストと
して勤めるには無断転職防止の保証金が必要だと言われてし
まう。しかしそれもなんとか工面した彼らは、開店の日に勇
んでやってくるが…
これに、その店のオーナーや、オーナーの娘で心臓疾患に苦
しむ少女、ヴェンチャー起業で成功を納めながらも違和感を
抱く女性実業家などが絡んで物語は進んで行く。
集まった若者たちには、それぞれ過去の経緯や未来への夢が
あり、彼らが過去の経験を活かしたり、またそれで挫折した
りという辺りが、配役ごとにそれなりにバランス良く描かれ
ている。
もちろん、全体的にはうまく行き過ぎる面はあるし、中でも
最後に主人公が女性実業家と賭けるものはそれではないだろ
う…というような脚本に対する疑問もあるが、そんなことは
どうでもいいだろうと言ってしまえそうな、甘酸っぱい青春
群像というところだ。
以下、ネタバレあります。
実は、映画には最後にどんでん返しがあって、それが必要か
どうかに議論があるようだ。
僕が試写を見たときに聞こえてきた女性の発言では、無い方
が良いという意見だったようだが、僕はこれが無くては、物
語の良さが際立たないと感じた。それに、これで主人公たち
が挫折してしまう訳でもないし、逆にこれくらいあるのが人
生と言うものだ。
その意味では脚本も良く書けていると思うが、やはり女性実
業家と賭ける一番大事なものは、それではないという感じは
残る。

『イーオン・フラックス』“Æon Flux”
オスカー女優になったシャーリズ・セロンが、オスカー受賞
の次に選んで主演した作品。原作は1995年に1年間だけ放送
されたアニメーションシリーズということで、内容は未来を
背景にしたSFアクションとなっている。
西暦2011年、人類は麦の品種改良によって生じたウィルスの
ために絶滅に瀕し、その瀬戸際で科学者グッドチャイルドに

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02月14日(火)
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