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On the Production
by 井口健二
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■シンデレラマン、せかいのおわり、マダガスカル、8月のクリスマス、ハービー 機械じかけのキューピッド、頭文字D
人の関係をあやふやなものにしている。
先の中国映画に比べると、甘っちょろいなあとも思えるが、
でも日本の現実はこんなものだろう。両者を比較してそんな
ことも感じた。その意味では、今の日本の青春をうまく描い
た作品とも言えそうだ。
幸せは、本当は自分のすぐそばにあるのに、それに気付かな
い、気付こうともしない。このような症例を青い鳥症候群と
いうのだそうだ。精神病の半分以上は医者が勝手に作ったも
のと言われ、これもまたその一つなのだろうが、この物語を
理解するには便利な言葉だ。
主人公の女性を演じた中村麻美は、この女性に「ムカツク」
と感じたそうだが、「病名」になるくらいだから結構多い症
例ということなのだろう。そういう「現代病」をテーマにし
た作品とも言える。
なお本作の撮影は、パナソニック製の24PDVで行われてい
る。実は、『世界』はHDで撮影したものをシネスコに焼き
込んだものだったが、その画質の差が歴然だった。元来が日
本人が開発した技術なのだから、外国人より巧く使いこなし
てもらいたい、そんな感じもした。
『マダガスカル』“Madagascar”
『シャーク・テイル』に続くドリームワークス・アニメーシ
ョンの最新作。アメリカでは公開第2週に『エピソード3』
を押さえて週末興行第1位に輝いた。
ニューヨークの中心に位置するセントラル・パーク動物園。
そこで優雅に暮らしていたライオンのアレックスとシマウマ
のマーティ、それにカバのグロリアとキリンのメルマンの仲
良し4頭組が、ひょんなことからマダガスカル…そこで騒ぎ
が巻き起こる。
大体、肉食獣とその餌であるはずの草食獣が親友というあた
りから胡散臭い話なのだが、これが実に巧く物語になってい
て、見事なドラマを展開する。さすがに『シュレック』のド
リームワークスという感じだ。
しかも、『シュレック』がちょっとレベルの高いパロディを
繰り広げていたのに対して、こちらはアクションが主流で、
『トムとジェリー』や『ロードランナー』のような往年の動
物を主人公にしたカートゥーンの雰囲気を見事に再現してい
る。
また、前作『シャーク・テイル』の主人公も動物だったが、
あのキャラクターは、日本人にはちょっと人面魚のイメージ
で無気味に感じたもので、それに比べても、この作品の如何
にもアニメーションという感じのキャラクターは抵抗なく受
け入れられそうだ。
また、物語の展開に合わせて、『野性のエルザ』のテーマか
ら、『ニューヨーク・ニューヨーク』、『イッツ・ア・ワン
ダフルワールド』と挿入される音楽も、日本人にも親しみの
あるものが多く、その辺も分かり易い。
そして物語のテーマは友情、上にも書いた肉食獣と草食獣の
友情が如何に発揮されるか、これが実に大人の鑑賞にも耐え
る見事な表現で展開される。他にも、大人向けのパロディや
風刺も見事に利いていて、それも素晴らしいところだ。
なお、試写会には一般招待客も来ておりお子様もかなり入場
していたのだが、字幕なのに騒ぎもせず観ていたのは、アク
ション主体の展開が判り易かったせいだろうか。
ドリームワークス・アニメーションでは、初の大人も子供も
一緒に楽しめる作品と言えそうだ。
『8月のクリスマス』
1999年に公開されたホ・ジノ監督、ハ・ソッキュ主演による
同邦題名の韓国映画を、山崎まさよしの主演で、北陸・富山
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06月30日(木)
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