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On the Production
by 井口健二
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■第74回
上げ、改めて脚本からの検討が行われているということだ。
ただしゴールズマンは製作者としては残っているようだ。そ
して、今回の“Superman”復活の動きを受けて、この姉妹編
についても計画が本格的になってきている。
なお、計画はあくまでも復活版の興行が成功したら、とい
う条件付きで、従って正式発表は2006年の復活版の公開以降
ということになるが、計画では2作連続で製作されることに
なりそうだ。また、主人公のスーパーガール役には、テレビ
シリーズの“Akias”が好評のメリッサ・ジョージの起用が
話し合われているということだ。
確か、84年作の“Supergirl”では、“Superman”のシリ
ーズとは関係なく物語が展開したと記憶しているが、今回は
どうなるのだろうか。いずれにしても製作は、2、3年先の
ことではあるが。
* *
第2作の大ヒットも記憶に新しい“Spider-Man”の映画化
で、この物語を3部作で完結させる計画であることが報告さ
れた。この情報は、現在第3作の脚本を執筆中のサム・ライ
ミ監督から出されたもので、ソニー・ピクチャーズの製作ト
ップを務めるエイミー・パスカルからライミに対して、本シ
リーズの物語を第3作で適切に終らせるよう要請があったと
いうことだ。
一方、マーヴェル・コミックス側の製作者アヴィ・アラド
は、先にこのシリーズを6部作にするというようなことを発
言していたが、実際問題として、主演のトビー・マクガイア
やキルスティン・ダンストも3本の契約であることを公言し
ていたし、ソニー側としてはキャストを変えてまで続ける意
志はないということのようだ。また、ライミも今回の要請に
関しては、このまま自分が続けていてもマンネリになるだけ
であることは認めているようだ。もっとも、ライミ個人とし
ては“Spider-Man”の監督には愛着があるようだが…
従ってシリーズは、次回“Spider-Man 3”で完結というこ
とになるが、果たしてハリー・オズボーンはグリーンゴブリ
ンになってしまうのか、そしてスパイダーマンとの決着は付
くのか、ピーター・パーカーとMJとの恋の行方は、また、
新怪人としてザ・リザードの登場はあるのかなど、いろいろ
楽しみはつきないものだ。
* *
2月15日付の第57回で紹介したマイクル・ベイ監督による
SF大作“The Island”の撮影が、2005年7月22日の全米公
開を目指して、ロサンゼルスとネヴァダ、それにデトロイト
で10月25日に開始された。
この作品は、『すべては愛のために』などのカスピアン・
トレッドウェル=オーウェンによるオリジナル脚本を映画化
するもので、臓器移植などの材料として養殖されている人間
が自我に目覚めて、ユートピアのような養殖場から逃亡する
という物語。以前の情報では、この脚本を100万ドル以上で
ドリームワークスが獲得したというものだったが、さらに映
画化には、1億ドルの製作費が注ぎ込まれるということだ。
そしてこの巨額の製作費を賄うため、新たに製作へのワー
ナーの参加が発表され、これによりアメリカ圏外の配給は、
ワーナーが担当することになったようだ。因に、ドリームワ
ークスとワーナーは、2001年の“A.I.”と02年の“The Time
Machine”を共同で製作している。また、前回の紹介では、
パラマウントとの提携も考えられるとしたが、現実はそう甘
くはなかったようだ。
配役は、逃亡する若者役にユアン・マクレガー。そして、
海外の情報では同じ役柄でスカーレット・ヨハンセンとなっ
ていたが、元の情報では主人公の逃亡を助ける女性教師など
の役もあったはずで、その辺はどうなっているのだろうか。
他にスティーヴ・ブシェミの出演も発表されている。
10月の撮影開始で来年の夏公開とはかなり忙しそうだが、
ドリームワークスでは、さらに11月撮影開始で、スティーヴ
ン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演による“War of
the Worlds”の公開も来年夏に計画している訳で、これで
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11月01日(月)
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