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On the Production
by 井口健二
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■第71回
VII〜IXはないと言い切るようになったことも判るような気
がしてくるものだ。以上はあくまでも僕の想像だが、今回の
騒ぎを見ていて、ふとそんなことを考えてしまった。
 因に、今回の情報は、ルーカスフィルムの契約スタッフの
1人が、Episode VII〜IXについての守秘義務を伴う契約を
結んだというものだが、実は、同じような情報は今年の1月
にも流されていた。その時は、チューバッカ役のピーター・
メイヒューが、今回新規に登場するEpisode IIIへの出演契
約を結ぶにあたって、その契約書にはEpisode VII〜IXへの
出演も含むとあったというものだ
 しかしこの種の契約において、先を見越してこのようなこ
とを書くのは常套手段だし、これだけで即Episode VII〜IX
の実現につながるものではない。このため1月の時にはあえ
てサイトに書かなかったものだが、そのときに情報をお伝え
しなかったことについては、ここでお詫びしておきたい。
 ということで、僕自身はEpisode VII〜IXについては、か
なり懐疑的なのだが、実は“Star Wars”に関しては、最近
別の情報が流されていて、それはテレビシリーズ化の計画が
進んでいるというものだ。この情報によると、テレビシリー
ズはEpisode IIIとEpisode IVの間を繋ぐものになるという
ことで、アナキン・スカイウォーカーが本当のダース・ベー
ダーになるまでを描くものだとされている。
 しかしそれが出来るなら、Episode VIの続きの物語も、す
でに公認された小説シリーズがいくつも存在している訳で、
それらをテレビシリーズ化できない理由は全くない。もちろ
んそれはEpisode VII〜IXということにはならないが、もし
それが実現して成功すれば、そこから映画版の最後の3部作
が見えてくることも期待したいのだが…。
        *         *
 今回は最初に長々と書いてしまったので、以下は製作ニュ
ースを大急ぎで紹介することにしよう。
 まずは、前回3作品を報告したばかりのダコタ・ファニン
グの計画で、ドリームワークスからもう1本、何とスティー
ヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演“War of the
World”への出演が発表された。この作品は前にも紹介して
いるように、1898年に発表されたH・G・ウェルズの原作を
デイヴィッド・コープ脚本で現代化して映画化するもので、
撮影は今年の11月に開始、公開は来年夏に予定されている。
 一方、前回報告した“Dreamer”は9月14日に撮影が開始
されており、この撮影が1カ月半ほどで終れば、スケジュー
ル的には問題は生じないものと思われる。しかしまだ11歳の
少女スターには、学業との兼ね合いも難しくなりそうだ。
 また、報告されている予定では、ドリームワークスで4作
品が連続することになるが、専属契約を結んでいる訳でもな
い特定の会社との連続出演を他の会社が放っておくものかど
うか。そうなると前回報告した“Alice in Wonderland”と
“Through the Looking Glass”の前に他社の作品が挟まる
ことも考えられ、その場合には、成長の早い子役にはアリス
を演じられる期間は限られるので、すこし心配になってくる
ところだ。
 なお、彼女の新作では、ロバート・デ=ニーロと共演した
“Hide and Seek”が年内に全米公開される。
        *         *
 お次は、『ブレイド』シリーズ第3作“Blade: Trinity”
の年末全米公開が予定されている脚本家デイヴィッド・ゴイ
ヤーが、ワーナーとの1年間の優先契約を結び、少なくとも
3作品の計画が進められていることが報告された。
 ゴイヤーとワーナーの関係では、すでに製作中の“Batman
Begins”の脚本を担当しているが、実はゴイヤーは、今まで
は『ブレイド』の製作元のニューラインと優先契約を結んで
おり、“Batman”への参加はその契約の下で特別に認められ
たものだった。
 しかしその契約が年内で満了することから、新たにワーナ
ーとの優先契約が結ばれることになったものだ。因に、ワー

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09月15日(水)
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